31才以上の人が海外移住を目指すときに知って欲しい3つのこと【2018年改訂版】

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こんにちは、masa osada(@masaosada)です。
僕は29才で初の1人海外。そのままニュージーランド→カナダとワーホリをして、32才で海外移住を再度ニュージーランドに渡航。37才でニュージーランドの永住権を取りました。

今回は僕の経験を基にした話をアレコレ書いていきます。

「海外へ移住したい」と思った時、どの国に行くのか、その国でどんな生活を送りたいのか、そんなことを考えるのはとても楽しく、インターネットでアレコレ調べているとあっという間に時間が立ってしまいます。

僕の周りでも「海外に移住したい」またはもう少し軽く「移住できたら良いなぁ」と思っている人が何人もいます。

また、こういうサイトを運営しているとまったく面識がない方から、海外移住についてお問い合わせをいただくことがあります。

そこで今回はそういう人たちにお伝えしていることを記事としてまとめてみました。

今回の話はニュージーランドに移住する上で感じたことを書いていきますが、他の国でも法律が変わったり、言葉が変わることはあっても、おおむね話がずれることはないはずです。

目次

どうして「31才以上」限定なのか

ニュージーランドやオーストラリア、カナダなどいくつかの国は30才まではワーキングホリデーという制度があり、その国で1年、またはそれ以上仕事をすることができます。

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今回の話しはワーキングホリデービザをすでに使ってしまった方や、すでにワーキングホリデー制度を使えない年齢、つまり31才以上の人に向けた話しだからです。

31才以上ということは、ワークビザや学生ビザ、もしくはいきなり永住権を取って渡航する必要がある人たちのことを指しています。

その1:英語からは逃げられない

lake pukaki and mt cook

2008年から2014年までの6年間、ニュージーランドの南島にあるホテルで、マネージャーをしながら人事の仕事もしていました。

年に150人以上の人とメールでやり取りしていて多く寄せられたのが、英語を使った接客業の応募にも関わらず「英語はしゃべれませんが、やる気はあります!」とか「意思疎通程度の英語力です」と書いて応募してくる人がたくさんいました。

「行ってみればどうにかなる」とか「やる気を見せれば」という気持ち、わからなくはありません。でも、ニュージーランド人を相手にする接客業で、英語をしゃべれなければ仕事になりません。

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接客業でなくても、スタッフ同士の会話で英語は必須です。

英語を使わない仕事もあります。例えばスタッフが全員日本人の職場です。

でも、永住権取得を目指すのであれば、永住権を申請する最低条件としてIELTSという英語のテストで6.5というスコアを取らなければなりません。IELTSはTOEICと違って、リスニングやリーディング以外にライティング、スピーキングもあり平均スコアで6.5が必要です。

ちなみにIELTS 6.5というのはTOEICで800点とも900点とも言われています。日本人の場合、スピーキングやライティングが苦手な傾向があるので、その辺で頑張る必要があります。

それと大切なことがあります。
それは具合が悪くなって病院に行くとき、家や電話、インターネット、銀行の開設、クレジットカードの取得、移民局のやり取りなどすべて英語だということを忘れてはいけません。

自分だけ、大人だけなら「なんとなく」で大丈夫なことも、子どもがいたらそうはいかないかもしれません。具合が悪くなった時、子どもと医者のあいだに入って病状を伝えたり、学校の先生と話をする必要もあります。

そう考えると、渡航前に英語の勉強をするのは必須です。

その2:過去の自分が未来の自分を作っていく

「過去の自分が未来の自分を作っていく」なんて、なんかカッコつけたこと言ってるように思われるかもしれませんが、当に自分の過去が未来を作っていきます。

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あなたはニュージーランドでどんな仕事に就きますか?別の言い方をすると、どんな仕事に就けますか?

海外に移住する場合、一部の人を除いてほとんどの人が現地の企業に就職してワークビザを取得、その後永住権を取得することになります。

「一部」の人は最初から起業家として渡航する人もいますが、何千万円という資金が必要なので一般人にはなかなか現実味がありません。

では、ワークビザを取得するにはどうしたら良いのでしょうか。
「よし、君を雇ってあげよう」と言ってくれる雇用主を探すのと同時に、その企業のサポートを受けてワークビザを取得しなければなりません。

そのとき大切になってくるのが、その人の経歴です。

上でも触れた通り、僕はニュージーランドのホテルで人事の仕事をしていたことがあります。そのとき、よくこんな応募がありました。

キッチンスタッフの募集に対して

  • 40代女性。新卒からずっと事務職。
  • 30代男性。IT業界で営業。
  • 50代男性。10代から土木系の仕事。

こういう応募があって、どの人も「料理は趣味程度ですが好きです」「料理は得意です」とか「料理はできませんが、皿洗いから初めて必至で覚えます」と書かれています。

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でも、これらの人は全員採用できません。なぜなら調理師として働いた経験がないからです。

ワークビザを取得するには、移民局になぜ外国人である日本人を雇うのか説得しなければなりません。そのとき「この人はやる気があるんです」とか「家庭料理が得意なんです」では説得できません。

「日本で調理師として5年やってきた」とか具体的な経歴とそれを証明するものが必要となります。

そういう意味で「過去の自分が未来の自分を作っていく」わけですね。

その3:「好きな仕事ができる」とは限らない

「海外に移住したいんですけど」と相談をいただくと、

  • カフェをひらきたい
  • 雑貨屋をひらきたい
  • ブロガーとしてやっていきたい

といった声を聞きます。特に「ブロガー」は僕がそういうことをやっているので、「同じようにやるにはどうしたら良いですか?」という質問をいただきます。

でも、正直なところ「ワークビザ」で仕事をしている場合、上で書いたようなことをすることはできません。

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というのも、ワークビザを持っている人は仕事(お金を稼ぐこと)に関して制限があるからです。

New Zealand Work Visa

ワークビザにはこんなことが書かれています。

The holder may work as ***** (職種) for ****(勤務先)

これはワークビザを取得している人は「働く企業」はもちろん「職種・ポジション」も指定されているからです。仕事の掛け持ちや、別の職場で働くことはできません。

つまりカフェや雑貨屋を開く(開業)することはできません。またブロガーの場合、収入がまったく入らないブログの運営は問題ありませんが、ブログで副収入を得るのはアウトです。

この「海外に移住してブロガーとしてやっていきたい人」向けの話は別途記事として紹介したいと思います。

偉そうなことを書き綴りましたが

なんだか夢を打ち砕くというか、変な現実を見せた感じがしますが、これが現実です。

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海外に出れば自分たちは外国人です。
好きなことを好きなようにできるわけではありません。

永住権を取るまでは「ビザ」という縛りがあります。そしてビザは希望しても誰でも取れるわけではありません。

本当に移住したい方は、夢見ている状態を抜け出して現実をキチンと見て、今何をするべきなのか、どこを目指すべきなのかを把握した方が良いと思ったのでこういうことを書いてみました。

何かの参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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