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先日、ニュージーランド準備銀行(New Zealand Reserve Bank)が、ニュージーランド国内における現金払いと電子決済についての調査を発表しました。
その結果が興味深いものだったので紹介していきます。
予備知識:ニュージーランドの電子決済は2通りある

本題に入る前に少しだけ予備知識を紹介しておきます。
ニュージーランドではクレジットカード以外にEFTPOS(エフトポス)という電子決済が普及しています。いわゆる「デビットカード」です。
EFTPOSで支払いをすると、支払いと同時に銀行口座からお金が引き落とされます。ニュージーランドではほぼどのお店でもEFTPOSを使うことができます。
クレジットカードも大抵のお店で使えますが、クレジットカードはお店側に手数料が発生するので、個人商店や安売りのお店では使えない、または料金に2%ちょっと上乗せされた金額を支払う必要があります。
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ちなみに日本では「◯◯ Pay」が乱立していますが、ニュージーランドで全国規模で使える「◯◯ Pay」はApple PayとGoogle Payくらいです。
ただApple PayやGoogle PayはPayPayや楽天ペイ、LINEペイとは厳密に言うと仕組みが違うんですけどね。
約90%の人が電子決済を好む。ニュージーランド
New Zealand Reserve Bank(ニュージーランド準備銀行)が3000人を対象に現金やクレジットカードなどの電子決済の使用状況を調べました。
その結果によると、約90%の人がクレジットカードやEFTPOSなど何らかの電子決済を使って支払いを行いたいと答えたそうです。
90%の人が電子決済を好んで使うとは言え、現金をまったく使わないと言うわけではありません。
その証拠に約75%の人が、念のため多少の現金をお財布にいれているとのこと。主な現金の使い道は「野菜などを取り扱うマーケット」や「道ばたの屋台」での支払いだったそうです。
それ以外にも年々需要は減りつつあるものの、現金は確実に使われています。
ただ準備銀行によると、今後さらに現金の利用率が下がった場合「現金」という仕組みが成り立たなくなるそうです。
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というのも現金を流通させるには、莫大な費用がかかります。その流通量が減れば減るほど、維持費の割合が高くなり、どこかのタイミングで破綻してしまうからです。
ニュージーランドにいるとホント現金を使いません
ニュージーランドで生活していると、本当に現金を使う機会がありません。しかもここ半年1年で更に現金を使わなくなった気がします。
今まで現金しか使えなかったマーケットでもEFTPOSを使えるお店が増えてきました。あと路上駐車の料金も以前は現金を使うことが多かったのですが最近はアプリを使うようになりました。
クレジットカードや電子決済は「災害時に弱い」ので、その辺は確かに気になるところではありますが、日常生活から現金がドンドン消えているのは事実です。
ニュージーランド旅行の際は現金は少なめに
ということで今後、ニュージーランド旅行を計画している方は現金はあまり持ってこなくて大丈夫です。
できるだけクレジットカードで支払って、クレジットカードを受け付けていないところだけ現金で支払っていけば、旅行の日数や人数にもよりますが、1万円2万円あれば十分です。
ちなみに両替は「日本で行う」のと「現地で行う」のどっちがいいか?というと、その通貨によって変わってきます。
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ニュージーランドの場合は日本で行わず、ニュージーランドでやることをお勧めします。ただし空港や街角にある両替所を使うとレートが非常に悪いです。一番無難なのは銀行です。
ただ銀行は営業時間が短かったり、近くに銀行がないこともあります。そんなときはクレジットカードでキャッシングを行うという方法もあります。
クレジットカードのキャッシング自体、レートは悪くありませんが、手数料がかかるためお勧めできません。
ところが「事前返済」をすることで本来支払うべき日より早く支払うため、手数料が減ります。結果両替所よりはレートがよくなります。
詳しいやり方は書き始めると長くなってしまうので、ここでは触れません。興味がある方は検索エンジンで「海外 キャッシング 事前決済」などで調べてみてください。
ということで、ニュージーランドの現金・電子決済事情でした。