なぜ「梅雨」は「つゆ」と読むのか

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6月から7月にかけて、日本の雨期といっても過言ではない季節「梅雨」になります。

この「梅雨」という字、「ばいう」と読むこともできますが「梅雨」と読むこともあります。でもよくよく考えてみると「梅」と「雨」で「つゆ」と読むのは少し変な気もします。

そこでこの記事では、なぜ「梅雨」を「つゆ」と読むようになったのか、諸説ある中から3つ紹介します。

目次

「梅雨」と「つゆ」と読むようになった理由

それではなぜ「梅雨」を「つゆ」と読むようになったのか3つある説を見ていきましょう。

梅雨はなぜ「梅」という字を使うのか
日本には春と夏の間に「梅雨」という雨が多く降る時期があります。梅雨が始まる時期は地域ごとにまちまちで、南の沖縄は5月の中旬から北は東北地方で6月中旬からです。例年だと関東や関西は6月の6日7日に梅雨入り...

説1:木々に露(つゆ)が付く季節だから

梅雨の時期は雨が多く、雨が降って木々や葉にたくさんの水滴(露 つゆ)が付きます。
その情景を「露に濡れて湿っぽい」という意味を持つ「露けし」と言い、「露けし」がいつしか「梅雨 ばいう」と結びついて「梅雨 つゆ」に転じたという説。

ちなみに「露けし」という言葉は俳句で季語として使われていますが、春や夏の季語ではなく「秋の季語」として使われています。

説2:梅が潰れる季節だから

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梅雨の時期は、雨の影響で梅の実が落ちて潰れてしまいます。その潰れてしまうことを古い言い方で「潰ゆ(ついゆ)」と言い、それが「つゆ」となり、「梅雨 ばいう」を「梅雨 つゆ」と読むようになったという説。

説3:食べ物がダメになりやすい時期だから

「梅雨」という字は「ばいう」とも読みます。
この「ばいう」はもともと「黴雨」と書きました。「黴」という字は「カビ」という意味で、梅雨の時期は食べ物にカビが生えやすく、食べ物がダメになってしまいがちです。

そんな食べ物がダメになることを昔は「費ゆ(つゆ)」と言い、「梅雨 ばいう」が「梅雨 つゆ」に転じたという説。

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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