ニュージーランドの永住権と市民権の違いってなんだろ

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今日はニュージーランドの永住権と市民権の違いについてです。

これは「ニュージーランドで永住権を取りたい」と思っている方や、すでにニュージーランドの永住権を取っている方も知っておいた方が良いかもしれません。

ニュージーランドで永住権を持っている人(New Zealand Resident)と、ニュージーランドの市民権を持っている人(New Zealand Citizen)は普段の生活ではあまり違いがありません。ところが細かいところを見ていくといくつか違うところがあるんです。

ところで、そもそも日本人はニュージーランドの市民権を取ることができるのでしょうか?

今日はそんなお話しです。

目次

永住権を取得=ニュージーランド人?

Harbourside Market in Wellington

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ニュージーランドの永住権を取得してから、何人かに「ニュージーランド人になったの?」と聞かれました。もちろん日本人です。

ニュージーランドの永住権は文字の通り「永遠に住む権利を与えられている」だけなので、永住権を取得したからといって、ニュージーランド人になるわけではありません。

では、永住権を取るとどんな権利を得るのでしょう。

ニュージーランドの永住権を取って得る権利

永住権を取得するとこんな権利を得ることができます。

  1. ニュージーランド国内で無期限に生活することができる。
    観光ビザや学生ビザ、ワークビザなどは期間に制限があります。
  2. 採用させされれば、ほぼ自由に仕事をすることができる
  3. 起業することができる
  4. 自由に学ぶことができる。(学生ビザやワークビザは制限がある)
  5. ニュージーランド人と同じ医療・教育の保障を受けることができる
  6. 選挙の投票権が与えられる
  7. ニュージーランドの社会福祉を受けることができる。
  8. 生まれた子どもがニュージーランド国籍を得ることができる

ワークビザのあいだは決まった場所でしか働けなかったのが、永住権を取ると自分の好きな場所で働くことができます。もちろん自分で起業することも可能です。

また、学校行く場合、外国人価格ではなくてニュージーランド人で行くことができるので激安になったり、中には無料になることもあります。あとは年金とか、失業手当なども給付されます。

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それ以外だとワークビザ保有者の場合、生まれた子どもは日本人なんですけど、永住権を持っていると生まれた子どもは22才までニュージーランドと日本の2つの国籍を持つことができます。

市民権と永住権って何が違うんだろう?

一本道 New Zealand

ニュージーランドの市民権を持っている人たちは、ニュージーランドの永住権を持っている人たちとこんな権利の違いがあります。

  1. ニュージーランドのパスポートを持つことができる
  2. 国外退去になることがない。逆を言えば永住権取得者は国外退去になる可能性があるということです。
  3. 幾つかの教育奨学金は市民権がないと得ることができない
  4. 海外でニュージーランド領事館のサポートを受けられる
  5. 幾つかのスポーツ競技会では永住権ではニュージーランド代表選手になれない
  6. 市民権保持者でないと買うのが難しい土地がある
  7. 政治家として立候補できる
  8. オーストラリアで仕事・生活をすることができる

つまり、ニュージーランドの市民権を持っている=ニュージーランド国籍を持つニュージーランド人ということなんですね。

5番のスポーツの代表選手はニュージーランドの国が決めたことというより、そのスポーツ大会の規約で「永住権所持者はダメ。国籍を持っている必要がある」と明記されていたりするようです。

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あとは、市民権を取得していると官庁で働いたり、政治家になることができます。

では、日本人が永住権を持っていたら、ニュージーランドの市民権を得ることもできるのでしょうか。

市民権を取るためには何をすれば良い?

日本人でも市民権を得ることはできるのか?というと、もちろんできます。

その場合の大きな基準はたった1つです。
「永住権を取得して5年が経過すること」です。あとは再度、無犯罪証明を出したり、審査はありますが基本的に「5年が経過」していれば、市民権は取れるそうです。

ただしその場合忘れていけないのが、日本は多重国籍を認めていないので、基本的にニュージーランドの市民権を得る=日本人をやめなければいけません。

個人的に思うこと

Sydney

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個人的には「オーストラリアでも生活・仕事ができる」というのは、ちょっと魅力的です。

別にニュージーランドを出たいというわけではなく、オーストラリアのほうが経済的に良かったり、ニュージーランドとは違う自然がたくさんある国です。そんな国を除いてみたいという純粋な好奇心です。

でも、「オーストラリアで仕事・生活できる権利」の代わりに日本人を捨てることは考えていません。

人によっては日本人であることに執着がない人や、何か考えがあって日本国籍を捨てたい、もしくは捨ててもいいから別の国の国籍を取りたい人もいます。そういう人たちは市民権を取得してニュージーランド人になるそうです。これ自体は別に悪いことだとは思いません。人それぞれですからね。

それと聞いた話では、原発や今後の日本を危惧して「日本国籍以外の選択肢」を得るためにまずは永住権を取得しておく人、取得しておきたい人がいるとか。その話を聞いたとき「そこまで考えている人がいるんだ」と驚きました。

一番いいのは日本が多重国籍を認めることなんでしょうけど、たぶんそういう改定はしばらくないでしょうね。

ということで「永住権と市民権の違い」でした。

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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