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最近、新聞で何度か「ニュージーランド航空の機体に落雷」という記事が掲載されていました。
皆さんは飛行機に乗っていて雷が落ちたことありますか?
僕はその昔、一度だけ飛んでいる飛行機に雷が落ちたことがあります。
突然、ドーーーン!と大きな音がして、その瞬間電気がチカチカしました。
ところで飛行機に雷が落ちるとどうなるのでしょうか?大丈夫なのでしょうか。
飛行機に「雷が落ちる」は正確な言い方ではない
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本編の前に。
タイトルでは「飛行機に雷が落ちたら」と表現しましたけど、実は「飛行機に雷が落ちる」という表現は正確ではないそうです。
というのも上空にいる飛行機の場合、雷雲が必ずしも飛行機の上にあるとは限りません。機体の横にあるかもしれないし、下にあるかもしれません。
そのため「雷が落ちる」の代わりに「雷を受ける」、「落雷」の代わりに「被雷」という言葉を使います。
飛行機が雷を受けてしまったときの映像ばかりを集めた動画がYoutubeに載っていました。興味がある方はこちらをご覧ください。
ここでは一般的には「機体に雷が落ちる」ということのほうが多いので、ここでは敢えて「雷が落ちる」という表現も使って説明していきます。
飛行機は本来、帯電しやすく雷を受けやすい
「静電気を起して」といわれたら、皆さんはどんなことをやりますか?
多くの人がプラスチックの下敷きを持って、セーターとか髪の毛と擦らせて電気を起こしますね。これは下敷きとセーターなどの摩擦によって静電気が発生します。
飛行機は空を飛んでいるあいだ、空気と機体が擦れることで静電気を発生します。そして何もしないと電気(電荷)を溜め込んでしまう性質があります。
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するとどうなるのか。雷は電気が通りやすいところに落ちる性質があるため、上空を電気を帯びた巨大なものが飛んでいれば、そこに雷が落ちやすくなります。それはまるでゴルフ場でゴルフクラブとか傘を上に突き上げたら、そこに雷が落ちやすくなるのと同じですね。
そこで飛行機は電気を溜め込まないように、「静電気(電荷)は尖ったものから逃げていく」という性質を活かして、主翼や尾翼に「放電索(スタティック・ディスチャージャー)」と呼ばれる金属の棒のようなものが20本から30本(ジャンボジェットの場合はもっとたくさん)取り付けられ、常に放電している状態を作り出しています。
ただし、それでも被雷することがあります。そんなときはどうなるのでしょうか。
雷を受けるとどうなる?
もし機体に雷が落ちると、大きな音とともに機体のライトが一瞬消えることがありますが、その衝撃で機体の外装が凹むことはあっても飛行に支障をきたすような破損は起こらないそうです。
では、雷の電気はどこへ行くのか?というと、機体の中に入ってくることなく機体の外側を舐めるようにして機体にある「放電索」を通して放電されます。そのため乗客が感電することはありません。これは飛行機だけでなく、車や電車でも同じです。
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乗客に実害はなくても落雷は避けたいですね
「飛行機に雷が当たっても問題ない」とわかったものの、あまり体験したくありませんんね。飛行機の中はとにかく静かに安全でいてほしいです。
ただ「雷が当たっても大丈夫」ということはわかったので、取り乱さずにいられそうですね。