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ニュージーランドに住みたいなーと思っている方に質問です。
住む場所を選ぶとき、どんな基準で住む地域を決めたいですか?
判断基準は人それぞれです。
家族構成や仕事、ニュージーランドに何を求めているかによって変わってきます。それに今と3年後5年後でも変わっているはずです。独身の人が結婚したり、子どもができたり、仕事が変わったり、夢が変わったり。
今日はそんな「住む場所を決める」ための基準の1つになるニュージーランドのシステム「Decile」を紹介します。ニュージーランドに永住しようとしている人はもちろん、これから留学しようとしている人やワーキングホリデーでニュージーランドに渡航しようと思っている人も住む場所を探すときの参考になるはずです。
Decileってなんだろう?
ニュージーランドにはDecile(ディサイル)というシステムがあります。
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これは簡単に説明するとニュージーランド全国の小学校を「1から10」までの10段階で評価するシステムです。
「え?小学校?子どもいないし関係ないや」と思う人もいるかもしれませんね。ところが子どもいない方でもけっこう関係してくるんです。
そのDecileの基準を一言でいうなら「その学校に通っている生徒(の親)の経済力」です。
もう少し具体的な基準を並べると
- 世帯の収入 … 所得層が下位20%の家族が学校に何%いるか。
- 職業 … スキルが低い仕事をしている家族が何%いるか。
- 家の混み具合 … 1寝室あたり何人の人が寝ているか。
- 学歴 … 大学卒業している家族がどのくらいいるか。
- 国からの補助 … 国から金銭的な補助を受けているか。
こういった基準で決められます。
Decileが「10」の学校は、生徒の家族がこれら5つの条件で良いスコアを出した全国のトップ10%の学校で、逆にDecileが「1」の学校は良くないスコアを出した下位10%の学校ということです。
やっぱり子どもがいなければ関係ない?
こうやって書くと余計「子どもがいなければ関係ないんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。
ところがそんなことありません。
というのは、ニュージーランドは公立校は学区制なので、その学校のDecileが高ければその地域は所得の高い人が多いし、その逆にDecileが低ければ、その地域は比較的貧しい人たちが多く住んでいる地域と考えても良いからです。
例えば、ウェリントンに引っ越してきた時、周りの人たちに「この地域は住まない方がいいという場所はありますか?」と聞いたことがありました。
その時に「オススメしない」と教えてもらった地域をあとで調べてみると、Decileの低いところが多かったです。
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移住はもちろん留学、ワーホリで家を探すときの基準に使えるというのは、そういう意味です。
Decileの調べ方
では気になった地域のDecileを知るにはどうすればいいのでしょう?
Decileは国が決めているものなので政府のウェブサイトに載っています。
Te Kete Ipurangi | Ministry of Education
このページで気になる地域や、すでに学校の候補が上がっていたら学校の名前を入れてみるとDecileを探すことができます。また更に詳しい学校の情報も掲載されているので、参考にしてみてください。
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でもDecileがすべてではありません
もちろん「Decileが低い→所得の低い人が多い→治安が悪い」と決めつけるのは多少乱暴かもしれません。
日本でも所得が高い人たちが多く住んでいるところが必ずしも安全で、所得が低い人たちが多く住んでいるところが治安が低いとは限りませんよね。
それと学校選びをする際もDecileだけで判断するのは難しいです。
所得の高い家族がたくさん通う学校でも、学校が荒れることはあるし、逆に所得が少ない人たちがたくさん通っている学校でもいい学校はあります。
Decileからはその学校が荒れているのかどうかは判断できません。
最終的には内情を知っている人から話を聞いたり、自分の目で確かめる必要があります。
なので、あくまでも記事のタイトルにあるとおり「判断する基準の1つ」としては使ったほうが良いですね。それらを知った上で家を見に行ったり、街中を歩いてみましょう。
これからニュージーランドに移住しようとしている人、留学・ワーホリで渡航しようとしている人たちの参考になれば嬉しいです。