ポッサムの毛入り防寒具は最高!ニュージーランドの珍獣?害獣?ポッサムっていったい何?

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ニュージーランドにはポッサムという動物がいます。聞いたことありますか?

僕がニュージーランドに来る前に知っていたポッサムはこれしかありませんでした。

보쌈김치(ポッサム キムチ)

そうです。ポッサム・キムチです。キャベツとかキュウリといった野菜だけでなくて、エビとかタコとか牡蠣とかたっぷり入っていて美味しいんですよね。でも、今回紹介したいポッサムはもちろんポッサム・キムチには入っていません。

このポッサム(動物の方です)、ニュージーランドでは害獣とされているんですけど、実はポッサムの毛が入った手袋や靴下はニュージーランドのお土産物としてけっこうオススメの製品なんです。

そこで今回はポッサムのこと、そしてポッサムの毛が入った手袋や靴下をお土産に買っていくことをお勧めするのか紹介します。

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目次

オーストラリアでは保護生物・ニュージーランドでは害獣

日本に住んでいるとポッサムという動物に馴染みありませんよね。キリンやゾウと違って一般的ではありませんので。

ポッサムというのは見た目こんな動物です。

Possum on hands and feet

このポッサムはだいたい65センチから95センチ、体重は小さいもので1.5kg弱、おおきなものになると6.5キロにもなります。たいてい色は茶色がかった灰色と黒です。

カンガルーやウォンバットと同じ有袋類で赤ちゃんを袋の中で育てます。

ちなみにアメリカにいるオポッサムも有袋類なんですけど、これは種が違う別の動物です。

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もともとポッサムはオーストラリアに生息している動物で、1837年に繁殖させて毛皮を取ろうとしてニュージーランドに持ち込まれました。その後、繁殖に成功しましたが、逆に増えすぎてしまい1921年に輸入を禁止、さらに1946年には政府が正式に「ポッサムは害獣である」と認定しました。

当初は限られた場所に生息していましたが野生化し、ニュージーランドの気候と愛称が良かったのと、ニュージーランドにはポッサムの天敵となる動物が全く存在していなかったことから生息地域を一気に拡大しました。1980年代には7000万匹は生息するといわれていたほどです。

なぜポッサムが害獣と呼ばれるのか。
それはポッサムが雑食で、鳥や鳥の卵、植物の芽などを食べ尽くしてしまうからです。ポッサムやイタチなどの害獣がいることから、鳥が絶滅に追い込まれています。

ちなみに郊外を車を運転しているとよく動物の死体を見かけます。
そのうちの大半がポッサムです。彼らは機敏性にかけるのか、夜道を走っていて車が来ても逃げないことが多く轢かれてしまいます。

またレンタカー会社は「ポッサムが道にいたら避けないで良い」ということもあるそうです。理由は2つあって、1つは害獣だから減ってもいいと思っているから。それともう1つは「郊外の道や山道を時速100キロで走っていて、動物が出てきたことで急にハンドルを切るほうが、ドライバーの身の安全を考えたら危ないからです。

どうしてポッサムの手袋や靴下がオススメなのか

Got a present of 600g merino/possum wool

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さてそんなポッサムなんですけど、ポッサムの毛が入った手袋や靴下はものすごく暖かいことで有名です。

なぜかというと、ポッサムの毛は動物界で軍抜きの保温性を持っていて、その毛は白熊とトナカイ、そしてポッサムだけが持つ非常に珍しいなんです。

一般的な毛と違ってポッサムや白熊、トナカイの毛は中が空洞(専門的には中空繊維というそうです)なんです。マカロニみたいなものですね。そのためそこに空気を含むことができ、ウール100%と比べて断然暖かいという、抜群の保温効果を持っています。また中が空洞なので、それだけ軽いです。

ただし残念なことにポッサムの毛は非常に短く加工しにくいことから、ウールやナイロンと混ぜて「ポッサムウール」や「ポッサムダウン」「ポッサムメリノ」という名称で販売されています。

お土産物屋で探してみましょう

ポッサムは生息地がオーストラリアとニュージーランドにほぼ限られています。しかも、オーストラリアは保護動物なので、ポッサム製品はあまりないそうです。

その点、ニュージーランドのポッサムは害獣。数が多すぎて問題になるほどです。なので、ポッサムの毛が入った手袋や靴下はニュージーランド土産としてもいいですよね。暖かいし、ニュージーランドらしさもあります。

ポッサムの毛を使った製品はよくお土産物屋で見かけるのでぜひ探してみてくださいね。

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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