ニュージーランド原産の牧羊犬「Huntaway」と「Heading Dog」

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ニュージーランドは酪農、特に羊が有名な国です。
ニュージーランド旅行中に「羊の大移動に遭遇しないかな」と期待したことがある人も多いのではないでしょうか。

羊の大移動は人間だけでは何百頭・何千頭の羊を移動させることはできません。そこで大きな役割を果たすのが牧羊犬です。

あまり知られていませんが、ニュージーランドにはニュージーランド原産の牧羊犬がいるんです。

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牧羊犬として思い出す犬はなんですか?

「牧羊犬」と聞いて思い浮かべる犬はなんですか?

僕が真っ先に思い浮かべた犬は「シェットランド・シープドッグ」でした。名前にSheepdog(シープドッグ)とある通り牧羊犬です。

それ以外にも犬の名前に「コリー」や「シェパード」が付く犬は牧羊犬として活躍していることが多いですね。

そんな中、ニュージーランドで頻繁に見かける牧羊犬はコリーでもシェパードでもありません。黒と茶色の毛が短い「Huntaway ハントアウェイ」という犬と、白と黒の毛が短い「Heading Dog ヘディング・ドッグ」という犬です。

写真を探してみたのですが、僕が持っているハントアウェイの写真はこの2枚だけしかありませんでした。友人が飼っています。

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ヘディング・ドッグに至っては僕は写真を持っていないので、Instagramで写真を探してみました。

右にいるのはジャーマン・シェパードで、左にいるのがヘディング・ドッグです。他にもハントアウェイとヘディング・ドッグが一緒に映っている写真も見つけました。

ハントアウェイとヘディング・ドッグってどんな犬種?

ハントアウェイは有名なボーダー・コリーやフォックスハウンド、ロットワイラー、ジャーマン・シェパードなどの牧羊・牧牛犬と、気性をよくするためにラブラドール・レトリバーを掛け合わせてニュージーランドで生まれました。

ニュージーランドで初めて「Huntaway」という犬種が記録されているのは1884年、オタゴ地方の新聞Otago Daily Timesです。

そしてヘディング・ドッグはボーダー・コリーをベースにした犬で、毛が長いボーダー・コリーを毛が短いイングリッシュ・グレイハウンドなどと掛け合わせ、ニュージーランドの気候に合うよう改良が加えられました。

牧羊犬で必要な2つの役割「囲い込む」「導く」

ニュージーランドの新聞社stuff.co.nzによると、羊の群れをコントロールするとき、犬たちは2つの役割が必要になります。それは「囲い込む犬」と「導く犬」です。

ハントアウェイ(Huntaway)は大きな声で鳴きながら羊を囲い込みむのが仕事。1カ所にまとめたり、ある方向に追い込んだりしながら、羊の群れを操ります。

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そしてもう1つの群れの前方へ行き、羊の群れの方向をコントロールしながら導くのがヘディング・ドッグです。

ハントアウェイとヘディング・ドッグを使った羊の群れをコントロールの大会?の動画がYoutubeにありました。興味深いです。

この動画では数頭の羊だけを操っていますが、数が増えると下で紹介する動画のような動きを見せるんですね。少しわかりにくいのですが、動画をよく見ると羊の群れの周りに数頭の犬が羊の群れをコントロールしているのがわかります。k

ハントアウェイとヘディング・ドッグ探してみてください

ニュージーランドに来て羊の群れを見かけたら、ぜひハントアウェイとヘディング・ドッグを探してみてください。他にもワイナリーなどでも見かけるので探してみてください。

ちなみにハントアウェイもヘディング・ドッグも、シェパードやボーダーコリーのように世界的に「犬種の1つ」としては認められていません。以前からニュージーランドの協会 New Zealand Nennel Clubなどが登録に向けて動いているそうです。

それと日本でもハントアウェイとヘディング・ドッグはいるそうです。ただどこにいるのか、どこで繁殖しているのかは探してみたけど見つけられませんでした。もし情報をお持ちの方がいたらお知らせいただけると嬉しいです。

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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