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ニュージーランドの新聞社New Zealand Heraldにニュージーランドの年金制度が代わり、給付資格が厳しくなってしまうかもしれないというニュースが掲載されていました。
そこで今回は現状のニュージーランドの年金制度の概要と、今後どんなふうに変わるかもしれないのか?を紹介します。
現在のニュージーランドの年金制度
まずはニュージーランドの現在の年金制度がどんなものなのか紹介します。
ニュージーランドの年金制度は「New Zealand Superannuation」といいます。。略して「NZ Super」といいます。Superannuationという単語は長いですからね。
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ニュージーランドの年金制度については以下のページからいろいろ情報を引っ張ってくることができます。ここでは基本中の基本だけを掲載します。
Work and Incomeのページは頻繁にページのアドレスが変わるので、ページが見つけられない時はWork and Incomeのサイトにアクセスし、検索で「NZ Super」または「New Zealand Superannuatin」で検索してみてください。
掛け金がない
日本の場合、給料から天引だったり、自分で年金の掛け金を支払う必要がありますね。ところがニュージーランドは一定期間住む=納税していることで受給資格が生まれます。
「え、無料ってこと?」と思われるかもしれませんが、その代わり消費税が15%だったり別の形で税金として年金のお金を国に収めていることになります。
どっちが得なのか?はかなり多岐にわたって計算しないといけないので、僕にはどっちが得なのかはわかりません。。。
ニュージーランド国籍、または永住権を持っている
年金をもらうにはニュージーランド国籍、または永住権を取得している必要があります。
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65歳から受給が始まる
年金の受給開始は65歳からです。
年金支給額は
気になる年金の支給額については、いろいろな条件を加味して支払われるため、一概に「1ヶ月でいくら」というのは難しいです。
条件というのは
- 独身か既婚者か
- パートナーが年金をもらっているか
- 海外の年金をもらっているか
日本の年金をもらっている場合、残念ながら減額されます。
などによって変わってきます。
「ちなみに」という例としてWork and Incomeのページにサンプルが記載されているので紹介します。
- 男性は65歳で退職(年金をもらえる)
- 奥さんは63歳で専業主婦(65歳未満なので年金はまだ)
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この場合、だいたい2週間で600ドルもらうことができます。4週間で1200ドル(日本円で9万円)そして奥さんが65歳になると2人とも600ドルもらえるので、4週間で2,400ドル(18万円)をもらうことができます。
ちなみにこの金額は「税金を引かれたあと」です。
10年以上ニュージーランドに住んでいる
10年以上住んでいることが条件となっていますが、年数がカウントされるのは20歳過ぎてから。つまり生まれてから10歳まで過ごしても受給資格は得られません。
また、50歳以降で5年以上住んでいる必要があります。
つまり僕は36歳で永住権を取得しているので、10年経って46歳で日本に帰ってしまうと年金受給の資格がないということです。
それと大切なのが「受給中はニュージーランドに住んでいる」ということも大切です。
受給資格を得て、お金だけもらって日本に住むというのはできません。もちろん日本とニュージーランドを行ったり来たりはできますが、「日本の滞在期間」が長すぎると受給資格を失うようです。
50歳以降も5年以上ニュージーランドに住んでいる
さらに50歳以降も5年以上ニュージーランドに住んでいなければいけません。
なので、僕の場合46歳で日本に帰っても50歳以降にニュージーランドに戻ってきて5年生活をすれば年金の受給資格を得られるということですね。
65歳で年金をもらうには
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上の条件を考えると、65歳から年金をもらいたい場合は55歳までにニュージーランドの永住権を取得しておく必要があるということです。
今後変わるかもしれないニュージーランドの年金受給資格
上記で紹介したニュージーランドの年金制度ですが、ここ数年「条件を厳しくする」動きがあります。
具体的には
- 受給開始年齢を引き上げ。65歳から67歳に
- 滞在期間を10年から20年に延長
細かいことについては「そういう案があります」というレベルなので、まだ紹介しませんが、「20年に延長」というのはけっこう大変なことです。
掛け金を支払う年金もある
ここまで掛け金が必要ないNZ Superという年金についてアレコレ書いてきました。
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正直、現時点の年金制度で65歳になって夫婦で2,400ドル(約18万円)の支給というのは、持ち家がない限り、けっこう生活していくのは厳しいです。
そんなときのために個人年金制度 KiwiSaverもあります。
KiwiSaverについては、僕の理解度が低いというのもあるんですけど、いろいろ仕組みが複雑なので、記事として紹介するのは控えたいと思います。
以下の日本語のウェブサイトに細かく書いてあったので、興味がある方はそちらをご覧ください。