2月6日は祝日「ワイタンギ・デー」でも、いったい何の日?

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ニュージーランドでは、毎年2月6日はワイタンギ・デー(Waitangi Day)と呼ばれる祝日です。

今年は2月6日が火曜日。月曜日を休みにして4連休にしている人もいるそうです。
現に我が家の隣のおじさんは会社を休んでいました。

今日は日本人にとってはまったく馴染みのない祝日ワイタンギ・デーがいったいどんな祝日なのか、少し紐を解いていこうと思います。

まずその前に歴史的な背景を

Waitangi Day Celebration

ニュージーランドはもともと人どころか哺乳類すら住まない野鳥の国でした。

そこに1000年ほど前、どこからともなくやってきたのがマオリ族でした。

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それから6百年ほど経って、世の中は「大航海時代」と呼ばれる時代に突入。ポルトガルやスペインなどヨーロッパ各国が、世界中の海を航海し始めると、オランダ人のエイベル・タズマン(Abel Tasman)がニュージーランドを発見します。

そして世界中からニュージーランドやオーストラリアに移住をはじめます。

この時点でマオリ族にとってはニュージーランドは自分たちが最初に見つけた、神に与えられた土地。さらに何代にも渡って守り続けてきた文化があります。

つまりヨーロピアンは侵略者、マオリ族は神に与えられた土地を守る者いう構図が生まれてしまいました。

そうなるとお互いが土地の権利を主張した戦争が勃発します。マオリ族は戦いを好む民族なので争いが絶えません。戦国時代と大して変わらない状態になりました。無法地帯。群雄割拠の世です。

そこへ来て1839年にイギリス人によって移民の会社が設立され、ヨーロッパ人がさらに流れ込んでくることになりました。

マオリとヨーロピアンのあいだで武力衝突がさらに激化、血で血を洗う争いになるのは目に見えてわかることでした。

解決策として提案された「2つを1つにする条約」

最初のヨーロッパ人が来てから約200年が経った1840年2月6日。

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ワイタンギという場所でイギリスの働きかけによって、マオリの首長たちとイギリス政府のあいだで、ある条約が結ばれることになりました。

それがワイタンギ条約(Treaty of Waitangi)です。

ここがワイタンギです。オークランドから車で3時間です。

この条約の目的は「2つを1つにするため」でした。

内容は

  1. 全てのマオリ族は英国女王の臣民となりニュージーランドの主権を王権に譲る。
  2. マオリの土地保有権は保障されるが、それらの土地は全てイギリス政府へのみ売却される。
  3. マオリはイギリス国民としての権利を認められる。

というものでした。

つまりマオリの人たちはイギリス人としての権利を与えられ、さらに土地の保有権も保証されるので、マオリにとって一見悪い条件ではないようにみえました。

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言葉の違いから生まれる問題

Waitangi

ところが、もともと英語で作られたこの条約。

英語がわからないマオリの人たちのためにマオリ語に翻訳する必要がありました。そして、マオリ語には存在しない英単語を、マオリ語で新たに作る必要に迫られました。

これが大きな問題の始まりでした。
何が問題だったのかというと、「誤訳」「言葉の違い」からさまざまな解釈の違いが生まれました。

一部ではイギリス政府が意図的にやったのでは?なんて話もありますけど、それは闇の中です。

問題の言葉はいくつもあります。
例えば「主権 Sovereignty」という言葉をマオリ語にした「Kawanatanga」は、「主権」と言うより「支配」に近く、マオリの人たちは白人に支配されているような内容に書き換わってしまいました。

マオリ族は条約を結んだあとでその問題に気がつき、明らかに不平等だと訴えました。
それ条約の間違いがきっかけで1860年頃から1872年まで戦争まで起こりました。

戦争はイギリスが鎮圧。その後、イギリス政府はゴメンナサイをするわけでも、間違いを訂正するわけでもなく、問題を放置しました。

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ただの放置じゃありません。

100年にも渡る放置です。

100年にも渡る放置プレイのあと、1975年にワイタンギ条約で定められた権利について、再度審議・改定され、一部の土地がマオリの手に戻り、マオリ語も公用語として認められました。

今でも土地やマオリの権利については解決していなくて、問題が残っています。

結局ワイタンギ・デーというのは

Waitangi Bowling Club

この条約をきっかけに国が1つにまとまったという意味では、「ニュージーランド」という英連邦王国 (Commonwealth realm)の国が誕生した日なので祝うべき日だと思います。

また一般の人たちにとっては12月から続く長い休みの最後なので、街ではセールをしたり、イベントがあったりと楽しいことの方が多いです。

でも、歴史的な背景は複雑で、マオリの人たちの一部では今でも「忌まわしき日」として、ちょっと物騒なことが起こってしまうこともあります。

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この辺の問題はいろいろ繊細なので、もしかしたら解決することはないのかもしれませんが、なにとぞ穏便にしてもらえたら嬉しいなーなんて思います。

昔の日本をちょっと思い出しました

鎖国していた日本が、黒船の襲来などを経て開国したあと、さまざまな不平等条約を結ばされたりしました。

また終戦後にアメリカ政府が日本の政治に介入したことで、今まであった日本のシステムは大きく変わってしまいました。

もともといる人たちと侵入される人たち。
それぞれに言い分があるんでしょうけど、不平等というのはやっぱりよくありませんね。

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