ニュージーランド危うく「乳国」が漢字に

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ニュージーランド危うく「乳国」が漢字に

新聞など文字数が限られているところでは、よくアメリカを「米」イギリスを「英」と書きます。

他の国だと例えば、フランスは仏、ドイツは独、インドは印などありますね。

では、ニュージーランドを漢字で書く場合、「今は」と書きます。

ところが時をさかのぼること約30年前1980年。まだニュージーランドに漢字が割り当てられていなかった頃、ニュージーランドの漢字は危うく「乳」になってしまうところでした。

今回はそんなニュージーランドのどこかおバカな、でもどこか憎めない話です。


This photo was originally taken by Fellowship of the Rich

さてニュージーランドを漢字で表すとき「新」と書くのは上でも紹介しましたが、なぜ「新」なんでしょうか。

それは中国語で「新西蘭」と書くからです。そのまま最初の文字「新」が採用されたようです。

ところが1980年に当時の在日大使だったR.M.ミラー氏があることを思いつき、危うく違う字が世間に広まるところだったんです。

その思いつきというのは

日本と大きく取引している国には漢字が割り当てられている。
たとえばアメリカは「米国」、イギリスは「英国」。それに隣の国オーストラリアですら「豪州」という漢字があるではないか。なのになんで我が国には漢字がない。だったら募集して普及させよう!

そして募集の結果集まったのが
乳慈蘭そして柔自島でした。

こういう会議に出る人たちは、それなりに大人です。
きっと40代ー60代の大人が「ニュージーランドのニューは牛乳の乳、ジーランドのジーは慈悲深いの慈、ランドは花の蘭が良いんじゃないですかね?」とか話し合ったわけですね。

そして連日開催された会議の結果、決まったニュージーランドの漢字表記は

乳国

ニュージーランドは世界で有数の酪農大国で、バターとか乳製品はもちろん牛乳自体の輸出量も世界1位か2位と言われる程なので、気持ちはわからないでもありません。

大使のR.M.ミラー氏も「milk landならいいね!」と思ったのかもしれません。でも彼はきっと知らなかったんでしょうね、乳には「おっぱい」という意味があることを。

普及させようとした結果、もちろん定着しませんでした。

だって、新聞の大見出しで

訪乳中の安倍首相

なんて書いてあったら授乳中の安倍首相?みたいに思えて、どの新聞もどの新聞も東スポに見えてしょうがありません。

確かに日本語で「ニュー」もしくは「ニュウ」という漢字は少ないので、選択肢が少なかったのはわかります。
「乳」「入」「丹生」「毧」「柔」くらいしかないのはわかります。でも、乳はいけません。

でも、それを押し通そうとした在日大使R.M.ミラーはやっぱりKiwiで、どこかおバカというか、おちゃめなんだなーと思いました。

今後も乳国はナシでお願いします。

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