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ニュージーランドの先住民マオリ族が行う「Hongi ホンギ」という挨拶知っていますか?
「Hangi ハンギ」ではありません。ホンギです。
ハンギはマオリ族の調理法です。Hangiは食材を土に埋めて地熱や焼け石で加熱する調理法です。
今日はハンギではなく、ホンギを紹介します。
Hongi(ホンギ)ってどんな挨拶?
Hongi(ホンギ)の名前は聞いたことがなくても、ニュージーランドのガイドブックやニュージーランドを紹介するテレビ番組などでどんな挨拶なのか見たことがある方も多いと思います。
こんな挨拶です。
きっと写真を見て「あー見たことある」という方もいるのではないでしょうか。
このホンギ。マオリの挨拶だということは知っていても、どんな由来があるのかなどイマイチよく知らなかったのでいろいろ調べてみました。
マオリの伝統的な挨拶のホンギって何だろう?
ホンギはマオリ族にとって正式な場はもちろん普段の挨拶として友だちや家族同士でも使われます。
やり方は簡単です。
- 片手で握手をする
- お辞儀をするように体を傾ける
- お互いの鼻と鼻、おでことおでこを軽く合わせます。
この「軽くあわせる」は欧米の人が握手やハグをして頬を軽く合わせたり、頬に軽くキスをするのと同じような感じです。
この挨拶は過去にイギリスのウィリアム王子とキャサリン妃が訪れた時や、サッカーのベッカム、さらにはマイケル・ジャクソンもニュージーランドの地を降り立った時に行われています。
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ちなみにホンギ(Hongi)は本来「お互いの鼻を触れさせることで、「命の息」、マオリ語で「Ha」や魂を共有・交換する」という意味があります。お互いがホンギをすることで相手を仲間として受け入れることを意味します。
マオリの神話と密接な繋がりがあるホンギ
ホンギの動作はニュージーランドの神話と結びついています。
マオリの神話にタネ・マフタという神様がいます。
タネ・マフタは森や鳥の神様で、天空の神様Ranginuiと大地の神様Papatuanukuの子どもとされています。
タネ・マフタは大地からHineahuone(ヒネアフオネ)という女性を創造し、鼻に息を吹き込んで命を与えました。その伝説が「鼻をピタッと付けて挨拶をする」という動作に繋がりました。
ところでタネ・マフタという神様。名前に聞き覚えありませんか?
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そうです。タネ・マフタはオークランドの北にある巨木の名前でもあります。
樹齢は1300年とも2500年ともいわれ、高さは50メートル、幹の太さは14メートル弱もある巨木です。
ホンギのときはドキドキせずに堂々と
ホンギをするとき最初ものすごいドキドキします。
特に異性とするときは普段初めて会った人と鼻をくっつけたりしないので、ホント緊張しました。
過去にホンギをしたのは数回だけです。普段の生活でマオリの人とホンギをすることは滅多にありません。
どの人もマオリ文化を継承することに力を入れている人たちでした。
そんな滅多に使わない挨拶だからこそ、ポイント「握手」⇢ 「鼻とおでこをピタ」⇢「終了」というステップだけを覚えておきましょう。やってみると意外と簡単です。
もちろんホンギのやり方は厳密にはもっとお作法みたいなものがあるのかもしれません。でも、外国がドギマギしながらやる分には十分だと思います!
と、あれこれ書きましたけど、個人的には照れくさいのでホンギは苦手です…