ニュージーランドの水道水事情

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先日、前職のMaruia Springsに用事があって行ってきました。
Maruia Springsへ行って驚いたのは温泉の気持ちよさはもちろんなんですけど、水が美味しかったことでした。

6年間生活していて、当たり前のように飲んでいた水。
その水を半年飲まなかっただけで「わ。ここの水美味しい!!」と思わせてくれるほどMaruia Springsの水は美味しかったんです。

そしてその時思った「ニュージーランドの水道水事情ってどうなんだろう?」をアレコレ調べてみました。

目次

水道水が飲める国は世界に13カ国だけ

日本人にとって「水道水を飲めるなんて当たり前」なのかもしれません。
ところが国土交通省の調査によるとこの広い世界で水道水を安心して飲める国って13カ国しかないらしいです。

その数少ない国の中に日本はもちろんニュージーランドも入っています。

A water tap
© World Bank

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他に水道水が飲めると言われている国は以下の13カ国です。

  • アイルランド
  • ドイツ
  • スロベニア
  • オーストリア
  • クロアチア
  • アラブ首長国連邦
  • モザンビーク
  • 南アフリカ
  • レソト
  • オーストラリア
  • 日本
  • ニュージーランド

いろいろ調べていくと外務省の海外安全情報のページでレソトを見ると「水道水は飲料水として利用可能ですが,念のため煮沸したものかミネラル・ウォーターを利用した方が良い」と書かれていたり、他の国でも水道水を飲んでも平気なところは多いそうです。

ここで言いたいのはその調査の正確性ではなくて、どのみち「水道水が飲める国は少ない」と言うことと、ニュージーランドの水道水は飲めますよ!ということです。

ただここ数年はニュージーランドでも浄水器を付ける家庭が増えているそうです。
それは降水量やさまざまな条件で水質が下がることがあって、国もそういうときを考えて浄水器を入れることを進めているからなんです。

ニュージーランドの水は硬水?軟水?

以前、ニュージーランドって硬水なの?軟水なの?と聞かれたことがありました。

そのときはMaruia Springsで住み込みで仕事をしていたので、そこの環境しかわからず曖昧な返事をしていました。
そのあとウェリントンに越してきたり、各地で水を飲むときに意識してみたんですけど、わかったのは硬水か軟水かは「地域による」でした。

言われてみればそうですよね。日本でも地域差があります。

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例えば、以前お邪魔したKusuda WinesがあるMartinborough一帯の水は硬水で、そのとき泊まった宿泊施設の水道水はコップに入れて飲もうと思って「わ、硬水だ!」と思うほどだったのを覚えています。

ところがオークランドもウェリントンもクライストチャーチも含めて軟水のところが多かったです。
もちろん水源によって変わってくるそうなので一概には言えないんですけど、一般的にニュージーランドは全体的に日本と同じ軟水と言われています。

water reserve in wellington
ちなみにここがウェリントンの水瓶の1つでUpper Huttという地域の北の方にあります。

水道水にフッ素が入っている?

ニュージーランドの水道水にはフッ素が入っていて、虫歯になりにくいと言われています。

基本的にフッ素を入れるか入れないかは自治体の判断に任せられているそうなんですけど、大きな都市でフッ素が入っていないのはクライストチャーチだけで、それ以外の大きな街の水道水にはフッ素が入っています。

もともと「虫歯を予防するため」と言うことでアメリカを含めた幾つかの国でフッ素を水道水に入れるようになったんですけど、それ以外の健康被害の懸念性などから最近はフッ素を入れない方向で動く場所や、割合を減らすところも増えているそうです。

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この辺は調べていくと奥が深いようなので、興味がある方はGoogleなどで調べて見ると良いかもしれませんね。

田舎や農家の飲料水は注意が必要

ニュージーランドの都市部に住んでいる人はほとんどが水道水を飲んでいて、基本的に国の基準をクリアした「飲める水道水」です。
もちろん地域やそのときの水源の状態によって、品質の上下がありフィルタを使うことを進める自治体もあります。

ところが小さな村や農家(ファーム)など郊外の家やトレッキングコースの途中にあるハット(山小屋)などには水道管が来ていなくて、雨水をタンクに溜めて、飲み水も含めた生活用水として使っているところがけっこうあります。

こういう水の場合は水の中にバクテリアや寄生虫がいる可能性もあるので、ちょっとここの水怖いな…と思った場合は「3分以上の煮沸」をして飲むことをオススメします。

ところがそういう家の人に「この水は飲める?」と聞いても「大丈夫大丈夫」なんて言う人います。
でも、それは慣れていて耐性があるだけっていうこともあるので、慣れていない人が飲むとお腹を壊したりするかもしれません。不安な場合はやんわりと「I have a sensitive stomach(お腹が繊細なんだよね)」とか言って相手にイヤな思いをさせずにお湯を沸かしてもらえば大丈夫です。

水って本当に大切ですね

ちなみにニュージーランドに売っているペットボトルの水なんですけど、安物は買わない方が良いと思います。
Maruia Springsにいたとき、あまりにも美味しい水過ぎたからかもしれないんですけど、出かけて行ってペットボトルの水を飲んだら不味くて飲めなかったことが何度もあります。

でも、安物じゃない水は美味しく飲めました。なのであえて名前は出しませんけど激安の水はオススメしません。

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水が軟水で美味しければ、コーヒーもお茶も料理もいろいろ美味しく食べれたり、普段の生活が豊かになるような気がしませんか?

ちなみに日本は東京なんですけど、水道水そのままで飲んだことはありませんでした。お茶とかコーヒーにして飲んでいました。
なので、ニュージーランドに来てそのまま飲んで美味しい水に出会ったとき、ちょっとした感動すら覚えました。

日本とニュージーランドに住んでいると水道水が飲めるなんて当たり前なんですけど、そういう環境に感謝しないといけませんね。

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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