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さて、今日はいきなりクイズからスタートです。
ニュージーランドには公用語が3つあります。
1つは英語。もう一つが先住民の言葉のマオリ語。では、3つめの公用語はいったい何でしょう?
今日はそんな意外と知られていないニュージーランドの公用語についてです。
問題:ニュージーランドの公用語。3つ目は何でしょう
答えの前にニュージーランドの公用語についてちょこっと書いてみたいと思います。
ニュージーランドの公用語は3つあるんですけど、ニュージーランドの街中で見かける標識や看板の多くは英語で書かれています。
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マオリ語で書かれているのは公共の看板や、公共施設ばかりです。そのため、マオリ語を知らなくても生活で困ることはまったくありません。
ところでニュージーランドは去年2016年の時点で470万人弱の人が住んでいます。
日本でいう国勢調査にあたるCensusでは「自分はマオリである」と答えた人は60万人(人口の14%弱)ほどでした。さしてその中でマオリ語を話せる人はさらに少ない人口の1/5にあたる12万人といわれています。つまり全体の3%くらいしかマオリ語を話せる人はいません。
特にマオリ語を流ちょうに話せる人は65歳以上が多く、国をあげてマオリ語とマオリの文化を守っていく動きがあります。
ちなみにロトルアではマオリ語を今まで以上に押し出して、街全体をバイリンガル化させる動きがあります。
毎年「Maori Language Week」というマオリ語を推進週間があって今年2017年は来月9月11日から9月17日まで行われます。
さて、余談が少し長くなりましたけど、いったい3つ目の公用語とはいったい何でしょうか。
ニュージーランドの3つ目の公用語とは…?
ニュージーランドの3つ目の公用語は「手話」なんです。
ニュージーランドの手話は「ニュージーランド手話」といって、主にイギリスの手話をベースにして、アメリカの手話やマオリの踊りの動きなどを取り入れたものです。
手話は国ごと、地域ごとに違う手話を使っているので、例えば日本の手話を話す人とアメリカ、ニュージーランド、フランスの手話の人たちが集まっても会話は成り立たないんですね。
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Youtubeで日本の手話、アメリカの手話、フランスの手話の違いを比較している動画がありました。
興味がある方はご覧ください。それぞれの違いが出ていて面白いです。
実はこの「公用語に手話を取り入れた」のは、ニュージーランドが世界初なんです。
2006年に公用語として採用されました。その後もスペインで2007年に公用語されましたが、ほとんどの国では公用語として認められていません。ニュージーランドは珍しいケースなんですね。
ちなみにこれがニュージーランド手話の「ありがとう」の動きです。
あごに手を当てて斜め下に出す感じですね。
普段なかなか使う機会もないし、覚えるのも大変なんですけど1つくらい知ってても良いかな?と思います。もし耳が聞こえない人に何かしてもらったときはぜひ使ってみましょう。
個人的にはこう思う
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手話が公用語化されているってすごく面白いなと思います。
正直、手話が公用語だからといって、ほとんどの人は生活で何かが変わるわけではありません。
でも、手話をしゃべる人たちにとっては「手話が公用語として認められている」というのは心強いものがあるんだと思います。
それはまるで以前、同性婚を認めさせるための国会討論で「同性婚を認めることは影響がある人に取っては素晴らしいものです。でも、そうでない人に取っては人生は何も変わったりしません」とニュージーランドの国会議員が述べたのと同じだと思います。
手話を話さない人たちにとっては何でもない「手話の公用語化」でも、手話を話す人たちにとっては大切なことなんだと思います。
ちなみに同性婚を認めさせるための国会討論素晴らしいです。
自分の中でこの討論は人生観を変えかねない素晴らしいものだと思っています。5分もなくサッと読めるのでぜひ読んでみてください。
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ということで最後ちょっと話が逸れましたが、ニュージーランドの公用語は「英語、マオリ語、手話」でした。