マオリ伝統のデザインアクセサリーに秘められた意味

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ニュージーランドのお土産屋に行くとよく売ってる翡翠(Jade)などで作られたペンダントヘッド。

これらのアクセサリーにはさまざまなデザインがあって、それぞれに意味があるって知ってました?また買うときに注意しなければいけないことがあるんです。知らないで買ってしまうと…

目次

マオリのデザインに秘められた意味

Koru

マオリ族はその昔、文字を持っていませんでした。
そのため文字の代わりとして自分たちの歴史や神話を語り継いだり、あやとりのデザインやアクセサリーのデザインなどにストーリーや思いを込めています。

そのためマオリのデザインには1つ1つ意味があるわけです。

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すべてを紹介するとそれなりのボリュームになってしまうので、ここではまずベーシックなデザイン5つを紹介していきたいと思います。

ちなみにこれらの絵は今回自分で作ってみました。

01:Koru | Loop

koru

Koruはけっこう有名ですね。
Koruはニュージーランドに生えているシダの新芽をモチーフにして作られています。
意味としては「新生」「成長」「力」「平和」と言った意味を持っています。

企業などのロゴにも良く使われていて、一番有名なところだと

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ニュージーランド航空
のロゴにはKoruが入っていたり、ラウンジの名前がKoru Loungeだったりします。

02:Hei Matau | Fish Hook

fishhook
Hei Matau(ヘイ・マタウ)は釣り針をデザイン化したものです。
「力」「幸運」「繁栄」などを象徴しています。

このデザインはニュージーランドだけでなく、ハワイや沖縄などにも似たデザインがあり、多くの場所で「旅の幸運や安全を願うお守り」として使われています。

03:Pikorua | Twist

twist

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Pikorua(ピコルア)は始まりも終わりもないループした状態から「愛」「人と人の絆」「友情」などの意味があります。

ねじれが1つのもの(左)はSingle Twist(シングルツイスト)と呼ばれていて、主に2人の愛情や絆、つまり恋愛成就とか夫婦円満や、強い友情などの象徴とされています。

またねじれが多いもの(右)は2人ではなくもっと広い繋がり、大きな意味だと「文化の融合」なども含まれた象徴とされています。

04:Tiki

tiki

この何だか子どもが見たら泣きそうな怖いキャラクターはTiki(ティキ)と呼ばれています。
このTikiは釣り針のデザイン同様、ハワイなどでも似たキャラクターのデザインがあります。

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ニュージーランドのTikiは神様が生み出した「最初の人類」とされていて、「子孫繁栄」や「豊穣」さらには「英知」のシンボルともされています。

05:Toki | Adz

toki

Toki(トキ)は手斧(Adz)がモチーフとされています。
マオリ族にとって非常に重要な道具がモチーフとなっているため、マオリ族では年長者だけが付けることを許されていました。

そのため「力」や「智恵」「権力」の象徴とされています。

デザインを組み合わせることも

これらのデザインを組み合わせていろいろ作ることもよくあります。
そうすることで意味が合わさってピッタリの意味を持たせることができるわけです。

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nzkoruhook

ちなみに日刊ニュージーランドライフのオリジンルのデザインがKoruとFish hookを混ぜて作りました。

買うときの注意

Koru

ニュージーランドのお土産物屋などで売られている翡翠(ひすい 英語:Jade)や、骨を削って作られたボーンカービングを買うときに気をつけたいことが1つあります。

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その注意するべきことというのは「自分では買ってはいけない」んです。誰かにプレゼントされないといけないという言い伝えがあります。

また、気持ちを込めてプレゼントしたい場合は数日間数週間、身につけて自分の魂を込めてからプレゼントすると良いとされています。

中には友情や愛情の証として、一定期間、例えば1週間とか1ヶ月おきに交換しあって身に付ける人がいると聞いたことがあります。これはちょっと重いかなぁって思うんですけど、みなさんはどうですか?

マオリ族のルーツにも辿り着くデザインたち

今回紹介したデザイン以外にも龍のような形をしたManaia(マナイア)やTaniwha(タニファ)といった怪獣のようなものをモチーフにした守護者のデザインや、イルカやクジラの尾ビレをデザインに使ったものもあります。

また、今回紹介したデザインを含めてハワイやトンガ、ニューギニア、さらには沖縄などで本当によく似たデザインの彫り物を見かけます。

またそれぞれの神話に出てくる登場人物の名前やストーリーもかなり似ているそうです。

そういうのを紐解いていくと、どうやってマオリ族がニュージーランドに渡ってきたのか、さらにはそのあとどこにいったのかなどがわかるのかもしれませんね。

何だか浪漫みたいな物を感じずにはいられません。

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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