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ある日のことです。
うちのカフェでお客さんがカチューシャを忘れていきました。
うちの職場には忘れ物を管理するノートがあって、そこに落とし物がどんなものか、どこで拾ったかなどを書かなければいけません。
例えば、今回のカチューシャなら
「カチューシャ 黒 ソファーの上」と英語で書きます。でも、カチューシャなんてどういうスペルかまったくわかりません。
そこでカチューシャのスペルを調べてみました。
まずは人に聞く前に自分で調べようとと思って(良い心がけ)、電子辞書に「カチューシャ」と入れました。でもまったく出てこない。
あれ?と思って、ネットで調べてみたら、面白いことがわかりました。
This photo was taken by controvento ®
まずいつもお世話になっているWikipedia。
カチューシャとしての説明で一番最初に書いてあるのは
ロシア語などによく見られる女性の人名、エカテリーナ(エカチェリーナ;Екатерина イカチリーナ)の愛称形である。ニュアンスとしては「エカテリーナさん」という程度の意味からより親しげな呼びかけまで幅がある。エカテリーナの短縮形には他にカーチャ(Катя)などがあるが、カチューシャはカーチャより親密度の高い呼び方である。
なるほど。エカテリーナの愛称ね。
確かにロシアのお土産マトリョーシカとカチューシャ、まぁ、言われてみれば響きが似ています。
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そして、次に出てきた意味。これで目を疑いました…
頭に付けて髪の毛を押さえる装身具の、日本独自の呼称
え?
日本独自の呼称?ロシアとか北欧で髪をとめるバンドのことを「カチューシャ」って言うわけではなさそうです。
調べていくとカチューシャは、トルストイの小説「復活」に出てくる主人公「カチューシャ」から来ているようです。
大正時代にこれを題材にした演劇が大人気で、劇中で「カチューシャ」がこの型のヘアバンドを着けていたことから、頭に付けるあの髪飾りをカチューシャと呼ぶようになったという説があるみたいです。
でも、資料などの写真では付けていないことから、ハッキリした言葉の起源はわからないそうです。
ちなみに英語では頭に付けるやつはすべて「headband」と言います。
「Hairband(ヘアバンド)」も和製英語なので気をつけましょう。
それと日本人が言うところのカチューシャをあえて英語で言う場合は「hard plastic headband」もしくは、鏡の国のアリスでアリスが付けていたことから「Alice Band」とも言うらしいです。
なるほどですねー。勉強になりました。