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英語の通貨「Dollar」のことを日本語では「ドル」といいますね。でも、英語をそのままカタカナにするなら「ダラー」になってもよさそうです。どうして「ドル」と言うのでしょう。
なんだったら「1 dollar」より「2 dollars」「3 dollars」と「s」が付くことが多いから、「ダラーズ」が「Dollar」の日本語になっていてもおかしくありません。
不思議じゃありませんか?今回はそんなフッと疑問に思ったことを記事にまとめてみました。
Dollarをドルと読む鍵を握るのはドルラル
Dollarを「ダラー」と読まずに「ドル」と読むのと同じように、Beerも「ビアー」とは読まずに「ビール」と読みます。
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これって不思議ですよね。
いろいろ調べてみてわかったんですけど、この鍵をにぎるのは「ドルラル」という言葉でした。
お医者さんのことを日本語で「ドクター」と呼ぶことありますね。
ドクターXとか、ドクター・コトーとか。ドクター中松とか。
お医者さんの呼び名として、ドクターよりはかなりマイナーかもしれませんが、「ドクトル」という言い方もありますよね。
このドクターとドクトル。
ドクター(Doctor)は英語です。そしてドクトルはオランダ語でDoktorと綴ります。つまり言葉が違うことでドクターと呼ばれたり、ドクトルと呼ばれたりするわけですね。
さてここで「は!」と気がついた方もいるのではないでしょうか。
そうなんです。お金の単位「Dollar」はオランダ語で「ドルラル」と読むそうです。この「ドルラル」が「ドル」の語源なんですね。このことは辞書にも書いてありますので、調べてみてください。
なぜオランダ語のドルラルなのか
時は遡ること江戸時代。
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日本はアメリカやイギリスといった英語圏より、オランダの文化を積極的に学んでいました。時代劇で「蘭学」という言葉が出てきますが、蘭学の蘭はオランダを漢字にした「阿蘭陀」から来たものです。
江戸時代から明治時代まで、アメリカの通貨Dollarはオランダ語をベースにした「1ドルラル」「2ドルラル」と呼ばれていました。それが短くなって「ドル」になりました。
ビールも同じく英語だとBeerだけど、これがオランダ語の場合、Bierと書き、読みが「ビール」になります。
他にも調理師をCook(クック)と呼ばず、コックと呼ぶのもオランダ語の「kok コック」から来ていたり、ここでは書ききれないほど英語が語源だと思っていたカタカナ語が実はオランダ語が語源なんです。
余談:「八重洲」はオランダ語が語源
ここで余談です。このことを調べていて学んだ「へー」という事実をちょっとだけ発表させてください。
それは東京にある地名「八重洲」はもともとオランダ語が語源だったそうです。
もともとは1600年に日本に漂着したオランダ人の船員「ヤン・ヨーステン」の和名「耶楊子(やようす)」が語源になっています。
ヤン・ヨーステンは日本に漂着した後、徳川家康の通訳となり、彼の屋敷があった地域を「八代洲(やよす)」と呼び、のちに今の「八重洲」に変わりました。
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今でも東京駅の八重洲口を出て「日本橋三丁目」の交差点、中央分離帯のところに「ヤン・ヨーステン」の記念碑があります。「平和の鐘」という少し背の高いモニュメントがあるので、見つけやすいと思います。
紐解いていくと面白い
最後に八重洲の余談をはさみましたが、今回の話なんの話だったか覚えてますか?(笑
「Dollarをドルと呼ぶ理由」です。
ニュージーランドとはまったく関係のない話なんですけど、ちょっと気になって調べてみたら面白かったので紹介しました。
何かのときのコネタとしてお使いください。
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