もしニュージーランドで時計が発明されていたら

何かをするとき「じゃ、時計回りね」と言われたら、誰もが共通して右回りを思い浮かべます。
これは英語でも日本語でも同じで、英語の場合は時計回り、つまり右回りのことをclockwise、半時計回り(左回り)のことをanticlockwiseとかcounterclockwiseなんて言います。

これって当たり前のように今は行われていますが、なんで右回りのことを時計回りって言うんでしょう。

もちろん時計が右回りだから時計回りって言うんですけど、なんで時計は右回りなんでしょう?

そんな「しょーもない」と言われそうなことを考えたことありますか?

ひょんな事から「時計が何で右回りなのか」を知ったので、今回はその理由を紹介しつつ「じゃあ、ニュージーランドで発明されていたら」という余談(またの名を脱線)の話も書いていこうと思います。



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いきなり余談から

もしニュージーランドで時計が発明されていたら、時計は反対回りの左回りになっていました。

これは「なんとなくそんな気がする」ではなく、ほぼ間違いなく左周りになっていたはずです。

ところが時計はニュージーランドでは発明されませんでした。
それはそもそもニュージーランドに文明らしい文明がやってきたのが1800年代だからです。その頃にはすでに時計は発明されていたので、ニュージーランドでは時計が発明されるわけがないんです。

では、なんでそんな「ニュージーランドで時計が発明されていたら左回りだった」なんて話になるのでしょう。

機械式の時計がなぜ右回りなのか

世界で最初の機械式時計は、いろいろ諸説あるそうなんですけど、8世紀に中国で作られたそうです。

この機械式時計はもちろん右回りでした。ここで左回りになっていた可能性は限りなくゼロに近い話です。

というのは、機械式時計が生まれる前から人類は4000年5000年もの間「時は右回りで刻むものである」という常識のもと生活していたからです。

なんで、そんな昔から「時は右回りで刻むもの」という常識があったかというと、時計が右回りという常識を作ったのは太陽と、太陽が生み出す影だからです。

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機械式の時計が発明されるずっと前から人類は影の位置で時間を把握していました。そして影で時間を知る方法が発展して、日時計を生み出しました。

日時計は柱を立てて、その柱の影の位置がどこを差すかで時間を知るというものです。

一応原理を説明すると、太陽が一番高く真南の位置に来るお昼12時に、影は時計で言う12時の位置を差しています。
太陽が南にあれば、影は北にできますよね。そして太陽が西に傾き低くなると影は東に移っていき、1時の位置→2時の位置→…とその時の時刻を指していきます。

ところが南半球では逆です。
正午12時に太陽は真北の位置に来ます。つまり影は南にできて、時計で言うと6時を指します。そして日が傾くにつれて太陽は西に沈むので、影の位置は東に移っていき5時→4時となり、北半球とは逆の動きを取ることになります。


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日時計が最初に作られたのはエジプトで時代は紀元前3000年頃と言われています。さらにこれにも諸説あり、さらに1000年以上遡るという説もあります。

ということで上でも書いたとおり、最初の機械式の時計が発明されたとされる8世紀には、「時刻を刻むときは右回り」という考えが4000年から5000年くらい使われていたことになります。

そんな数千年の常識があるなか、機械式で時計を作るときに「日時計は右回りだけど、機械式の時計は左回りにしよう」なんて言う人はもちろんいません。
当たり前のように右回りで作られました。

なので、もし万が一、いや万じゃ少ないから億が一、北半球で文明が栄えるより先に南半球で文明の栄えたら、時計の周り方は左回りだったと言うことですよね。

なんだかニュージーランドはあまり関係ない話だったんですけど、「へーー」という話だったので無理矢理ニュージーランドと繋げて紹介してみました。

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