マーマイト 栄養価が高すぎてデンマークで輸入禁止に

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マーマイト好きですか?

ニュージーランドでホームステイをしたり、B&Bに泊まったことがある人なら一度は挑戦したことがあるマーマイト。実は2011年から2014年までの3年間、デンマークで輸入が禁止になっていました。

しかもその理由が「栄養価が高すぎるから」だったそうです。
日本人からしたら、マーマイトは苦くてしょっぱい「なんでこんなものパンに塗って食べるんだ?」という印象しかないので「栄養価が高すぎる」というのは意外ですね。

そこで今日はデンマークが輸入を禁止した理由「栄養価が高すぎる」が本当なのか、本当だとしたらどのくらい栄養価が高いのかを紹介していきます。

目次

実はミネラルたっぷりのマーマイト

Lunch

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もともとマーマイトやベジマイトはビールを作るときに出る粕を使って作られたものでした。
日本でいうところの日本酒を作るときに生まれる酒粕を再利用するようなものですね。

マーマイトはそのビール粕を発酵して作ったいわば発酵食品なので、非常に栄養価が高いんです。具体的にどんなミネラルが含まれているかというと、プロテインや食物繊維、ナトリウム、カリウムの他に、以下のものが1回の摂取(約5g)に含まれています。

チアミン(ビタミンB1) 0.55mg
リボフラビン(ビタミンB2) 0.43mg
ナイアシン(ビタミンB3) 2.5mg
葉酸 100µg
ビタミンB12 0.5µg
鉄分 1.8mg

これだけ見て「お、こりゃすごいぞ」と思った人がいたら、かなりすごいですね。
これだけではわかりにくいので、これらがどのくらい「1日の栄養素として必要なのか」をパーセントにしてみましょう。

チアミン(ビタミンB1) 50%
リボフラビン(ビタミンB2) 25%
ナイアシン(ビタミンB3) 25%
葉酸 50%
ビタミンB12 25%
鉄分 15%

ちなみにこの「1日」というのは平均女性の摂取量をイギリスに拠点を置いているFood and Drink FederationのGuideline Daily Amountsを基にしています。

マーマイトをたった5g、そうです。5gといえば小さじ(ティースプーン)1杯くらいペロッとするだけで、1日に必要な栄養素のかなりの割合を取ることができるわけです。

特に妊娠前の女性に必要といわれている葉酸をたくさん含んでいて、妊娠前と妊娠初期に必要とされている葉酸の量の400マイクログラム(µg)のうち1回の摂取で1/4を取れるのはすごいことです。

ところがこの「栄養素が高い」というのが、デンマークでは「栄養素が高すぎて健康に害を及ぼすのでは?」と懸念されて、2011年に正式に輸入が禁止になってしまいました。

その後、デンマーク国内で調査が行われて、マーマイトを摂取しても取り過ぎになることはないがわかり、2014年に輸入が再開されました。

今回の話のために情報収集をしていたところ、たまたま数日前に「イギリス人が日本人にマーマイトを食べさせて苦悶する様子」を紹介する動画を見つけました。出てくるマーマイトはイギリスのものなんですけど見ると面白いですよ。お時間がある方はその動画もご覧ください。

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良薬口に苦しで食べても良いですね

今回栄養素の高さを知ってマーマイトをサプリメント代わりに食べるのは良いのかもしれませんね。良薬口に苦しです。

中にはマーマイトは塩分が高すぎるから食べないほうが良いという人もいて、一時期「子どもには与えてはいけない」なんていう話も出たことがありました。

でも、マーマイトスプーン1杯の塩の摂取量は0.42g、1日に摂取しても良いと言われている塩の量は10gくらいらしいので、そんなに気にすることはなさそうですね。ちなみに梅干し1個食べると3g、ちくわ1本2.4gくらいあるそうです。

ちなみにAmazon.co.jpでもイギリスのマーマイトは買えるので、興味がある方は覗いてみてくださいね。

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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