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「言われてみれば確かに」な話なんですけど、日本と海外ではワインボトルのサイズが少しだけ違います。
皆さんは知っていましたか?
以前、家で何かの話をしているときに「日本と海外のワインボトルのサイズが違う」という話になって調べてみたことがあります。
実は僕もその話になるまで日本とニュージーランドを含む海外のワインボトルの大きさが違うなんて気が付いてもいませんでした。
ニュージーランドなど海外のワインボトルは750ミリリットルが一般的です。
ところが日本は微妙に少ない720ミリリットルなんです。この30ミリリットルの差はいったい何なんでしょうか?
今日はそんなワイン業界なら常識かもしれない、でも一般の人にはちょっと「へー」なお話しです。
30mlの差はいったいどこから来るんだろう
たかだか30mlの違いなので、ぱっと見たところ見分けが付きませんが日本のワインボトルは750mlのボトルより本当に少しだけ小さい720mlです。
この微妙な差ってどうして生まれてきたのでしょう?気になってちょっと調べてみたところ、なるほどねーということがわかりました。
答えをそのまま書いてしまっても、アレなので3択にしてみました。
- 昔の日本式の量り方で720mlが都合良かった
- 酒税法の関係で750mlより720mlで売る方が都合が良かった
- 「お値段据え置き」で容量を小さくした企業努力
さて、どれが答えだと思いますか?
ワインボトルが720mlの理由
では、どうして日本のボトルが少しだけ小さいのか見ていきましょう。上の三択、皆さんどれだと思いましたか?
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まず3番の「お値段据え置きで量が減る」というのはここ数年よく行われていますね。
久しぶりに買ったお菓子。「昔はもっと入っていた気がする」と思って調べてみると、原価の高騰で値上げを行わずに、中身の量を減らして帳尻合わせが行われているなんてことがよくあります。
このやり方は「縮む」「小さくなる」という意味を持つ「Shrink」と、「インフレ」という意味の「Inflation」を組み合わせて「Shrink-flation シュリンクフレーション」というらしいです。
実はシュリンクフレーションはお菓子以外にも実はありとあらゆる商品で行われています。
でも、今回のワインボトルが720mlなのとは全然関係がありません。
それでは2番目の「酒税の関係で720mlの方が都合が良かった」は一見それっぽい気もしますけど違います。
正解は1番の「昔の日本式の量り方で720mlが都合良かった」なんです。
720mlというのは日本酒でいう約4合にあたります。
1合が180.4ml。4合はだいたい720mlですね。
これだけでピンと来る人は相当お酒が好きですね。そうなんです。日本では昔から10合入る一升瓶、そして小さい瓶を四合瓶といいます。
ワインが日本に紹介されたとき、750mlのボトルを新たに作るより日本酒でもともと作られていた4合(720ml)のボトルを使った方がコストを抑えられると考えて、日本では720mlのワインが一般化したそうです。
ちなみに昔は4合以外にも一升瓶(10合)に入ったワインも一般的に売られていましたが、定着せず現在は一部のワイナリーのみで販売されているそうです。
ところでどうしてワインは750mlになったのでしょうか。
諸説あるみたいで、それぞれが似た話なのに微妙に話が違っていました。なので、ここでは掘り下げずにザックリした理由だけ紹介します。
750mlという量が使われる大きな理由はフランス、ボルドーワインをイギリスに輸出するときに便利な数字だったそうです。樽からボトルに分ける時、それを1ダースというケースにしたとき、さらに輸送時も750mlで割るのが都合が良かったとのことでした。
そういえばペットボトルのサイズも違います
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「そういえば」なんですけど、ニュージーランドではコーラとかのベットボトルが500mlではなくて600mlです。600mlの次は日本と同じ1.5Lで、さらに大きいサイズの2.25Lなんていうのもあります。
2.25Lのコーラなんて炭酸が残っているうちに飲みきるのは不可能です。
他にも、スーパーマーケットに行くと日本とは違うサイズのものが売られていたりして、歩いているだけでいまだに楽しいです。牛乳も1リットルより大きな2L、3Lのものがあったり、チーズも普通に1kgという巨大なものが売られています。バターも1つ500gあります。
海外に行ったらスーパーとかコンビニとかに入ってみるとその国の食文化とかも見えてきて楽しいですね。