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以前住んでいたウェリントンの家の近くでなぜかバナナの皮がよく落ちている時期がありました。
街中ではほとんど見かけないので、特定の人が通勤・通学中にバナナを歩きながら食べて皮をポイ捨てしているっぽいんですけど、見かけるたびに「誰か滑ったりして」と思いました。
そこでフッと思ったことがあります。
「バナナの皮を踏むと滑る」というのは日本だけの話なんでしょうか?それとも世界共通で、その考え方が日本にも伝わってきたのでしょうか?
今日はそんなニュージーランドとはあまり関係がない「ちょっと気になったこと」についてアレコレ調べてみました。
「バナナの皮で滑る」は世界共通なのか
「バナナの皮で滑る」ということをいろいろ調べていくと、「バナナの皮で滑る」は日本だけでなく、世界中で使われる古典的なギャグみたいなものらしいです。
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むしろ海外で先に「バナナの皮で滑る」という話があって、それが日本でも浸透したようです。よく考えてみればバナナはそんなに昔から日本にあるわけではないので、当たり前と言えば当たり前ですね。
ちなみに最初に日本でバナナが輸入されたのは1903年(明治36年)と言われています。当時は台湾から輸入されました。
またバナナは300種類もあり大きく分けると日本で一般的なそのまま食べることができる「生食用」と、調理して食べる「料理用」のバナナがあります。そして驚くことに料理用のバナナの方が生産量は多く全体の6割に及ぶそうです。
バナナは滑るのか試す人がたくさんいる
「バナナは本当に滑るのか」
世の中には似たような疑問を持ってYoutubeで試してみる人がたくさんいました。
日本語で「バナナの皮 滑る」、英語では「slip on banana peel」と検索するといろいろな動画が出てきますので、興味がある方は探してみてくださいね。
ABC放送では、バナナの皮で滑る「Banana Challenge」の危険性に警鐘を鳴らしています。
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ところでこの「バナナの皮で滑る」が、国の法律を変えるほど大問題になったことがありました。
バナナの皮で滑るのが社会的問題に
今から遡ること150年くらい前、1800年代後半までアメリカにはバナナという果物はありませんでした。ところが船でアメリカに輸入されるようになって、手軽に食べれることなどがウケてバナナが爆発的なヒットになりました。
そして爆発的なヒットと同時に、バナナの皮を道に捨てる人が増えて「バナナのポイ捨て」が社会的な問題になったそうです。
実際1879年、当時人気があった雑誌Harper’s Weeklyで人びとが何も考えないでバナナの皮を捨ててしまうことを問題視した記事を掲載しています。
そこには
whosoever throws banana skins on the sidewalk does a great unkindness to the public, and is quite likely to be responsible for a broken limb
意訳:バナナを道ばたに捨てる人は他の人に対して不親切である。(転んで)手足を怪我した人たちに対して責任がある
と書かれているほどです。
そして1909年にはアメリカのセントルイスという街では「バナナのポイ捨てが違法」になりました。
でも、これ自体はコメディー要素なんてまったくないある意味「タバコのポイ捨て」などと同じ社会問題でしかありませんでした。
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誰が最初にバナナ滑りを笑いにしたのか
では、いったい誰が「バナナの皮で滑る」をお笑いに変えたのでしょうか。
これには諸説ありました。
古いものだと1800年代後半にラジオドラマや舞台で使われたと言う話がありました。そして世界で一番最初に「バナナの皮滑り」を映像として世間に出したのは、喜劇王のチャップリンといわれています。
1915年に作られた映画「By The Sea 邦題:アルコール先生海水浴の巻」の冒頭でバナナの皮で滑って転んでいます。
動画はちょうどバナナの皮で滑るところから再生されるようにセットしました。
ある意味お笑いの古典であるチャップリンの映画が世界中で上映されたことで「バナナの皮で滑る」というのはお笑い要素を持って世界に広まったわけですね。
今日のまとめ
ということで、「バナナの皮で滑る」は世界的に通じるネタでした!
皆さんも海外で笑いが欲しかったら床にバナナをバラ蒔いてみてはいかがでしょうか!?
でも、それで怪我をした場合は自己責任なので注意しましょう!