飛行機の窓に空いてる小さな穴は何?

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飛行機に乗っていると、窓に小さな穴がポツンと開いているのを見たことありませんか?

あの小さな穴はいったい何のためにあるのでしょう。もちろんなんとなく穴をあげたわけではなく、ちゃんとした意味があるんです。

今日はそんなプチな疑問を解決してみたいと思います。

目次

飛行機の窓に小さな穴が開いてるわけ

そもそもで「え?飛行機の窓に穴なんて開いてないでしょ」という方もいると思うので、そんな「なんで穴が開いてるんだ?」と思ったときに撮った写真を載せておきますね。

a hole on window in airplane

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これです。真ん中下の方にプチッと穴が開いているのわかりますか?

楽しみながら読んでもらうために、何で穴が開いているのかを6択のクイズにしてみました。
その中からどれが正解なのか考えて欲しいんですけど、その前にちょっとだけ予備知識を入れておきたいと思います。

ご存じの方も多いかもしれないんですけど、あの窓はガラス製ではなくてプラスチック、アクリル樹脂3枚で作られています。外側の2枚は丈夫で厚みが5-10mmほどあり、機体の強度を保つための重要な要素です。そして一番内側は汚れや傷を防ぐためのカバーの役目をしています。

さて、そんな答えを出すのに何の意味もない予備知識を入れつつ、6択の中から答えを探して見てください。

  1. 外と中の気圧差で窓が割れないようにするため
  2. お掃除スタッフが掃除するときに使うもの
  3. 機内と機外の気圧を調節するため
  4. ガラスが曇らないようにするため
  5. 非常時にあの穴を蹴ると割れるように
  6. 暇な乗客に「この穴なんだろ?」と思わせるため

これだ!というものありましたか?

答えは写真の下に書いていきますね。

Wellington Airport

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では、答えを書いていきます。

答えは

1番の「気圧差で窓が割れないようにするため」

ではありません。

誰かが以前「気圧差で窓が割れないようにするため」といっていたことがありました。その人曰く、気圧差があると窓が歪んでしまうため、あの穴が調整役になるとのことでした。
危うく信じるところでした。危ない危ない。

もちろん2番の掃除のためでもありません。
そしてもちろん5番の「蹴破るため」でもありません。機体を支えるのに大切な要素なのに蹴って破れるくらいだったら何かの衝撃で割れてしまって大騒ぎになります。

では3番の「機内の気圧を調整するため」でしょうか?
これも違うんですね。気圧の調整は空調で行っています。窓に穴が空いてたらすごい勢いで空気が外に漏れてしまうので、大惨事が起こることまちがいなしです。

もう、そうなると残るは2つです。
「窓を曇らせないため」か「暇な乗客の注意を引くため」どちらなのか…. 迷いますね!やっぱり乗客の注意は相当引きますからね。最初は知らずに「あ、穴がある」と触ってしまったりしました。

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そして、気になる答えは….

「窓を曇らせないようにするため」でした!

乗客の気を引くためではなかったんですねぇ。
では、ではなんでそんなことをしているのかについて解説してみたいと思います。

AirCanada LHR_YYZ 10

この穴の周りが凍っていて「ヒビが入ってる!」と思ったことありませんか?これが答えと少し関係しています。

なんで穴を開けて窓を曇らなくするのか

気になるのは「どうやって曇らなくなるのか」と「どういう理由で曇らなくさせているのか」ですよね。

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まず「どうやって」はそもそも窓ガラスに穴がなくて、空気が閉じ込められていると、上空で外気がマイナス10度とか20度になったとき、外気と内気の温度差で窓が結露してしまうんですね。寒い冬の日の窓を思い出してもらえたらわかると思います。

そのために気圧の違いを上手に利用して、あの小さな穴を使って空気を循環させて、窓が曇らないようにしています。

そして「何で曇らないようにしているのか」は、乗客が外の景色を楽しめるようにするのはもちろん、機外で何かあったときや緊急時に窓が全部曇っていたらフライトアテンダントが非常時の対応ができないからなんです。

今度誰に話してみてください

今回の窓に穴が開いてる理由。
自分自身まったく知らなかったので、こうやって記事を書いてすごく勉強になりました。

また飛行機はいろんなことが考えられて作られているんだなーと感心してしまいました。

もし誰かと一緒に飛行機に乗るときは「この穴なんで空いてるか知ってる?」と聞いてみてください。それだけで少し話が盛り上がるかもしれませんよ。

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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