海外でクリスマスに七面鳥(ターキー)を食べるワケ

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日本ではあまり馴染みがありませんが、ニュージーランドを含む海外ではクリスマスになるとターキー(七面鳥)を食べる習慣があります。

日本ではやっぱりケンタッキーですよね。
でも、これは日本独特の文化で海外の人に「クリスマス=ケンタッキー」というとビックリされます。

今日はなぜ海外ではこのクリスマスにターキー(七面鳥)を食べるワケと、日本でケンタッキーを食べるワケを紹介していきたいと思います。

目次

海外で七面鳥(ターキー)を食べるワケ

海外、特にアメリカの文化が色濃く出ている地域では1年に主に2回七面鳥を食べる文化があります。
ニュージーランドを含めたイギリスの文化が色濃く出ている地域は1回食べるそうです。

共通する1回のは12月25日のクリスマス。
そして1回多いアメリカは11月第4木曜日に行われるThanksgiving(感謝祭)の日に食べます。

Wild Turkey strut
© Steve Voght
ところでこれが七面鳥です。見た目けっこうグロいですよね…

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この七面鳥を食べる理由というのは実はハッキリしていません。
わかっているのは宗教的な理由ではなく、ここ数百年のあいだに生まれた割りと新しい文化であるということです。今日は諸説ある中から1つ紹介していきます。

もともとターキーを食べる文化が定着したのはThanksgiving Dayでした。そのため今でもクリスマスよりも圧倒的に七面鳥の消費量が多いそうです。

Thanksgiving Dayと言うのはアメリカにヨーロピアンが移り住んで、インディアンの助けを借りながらやっとの思いで迎えた最初の収穫をインディアンとともに祝った日を記念するアメリカの祝日です。時代で言うと1620年ころです。

このときの祝いで出てきたのが七面鳥だったと言われています。
でも、実は色々調べていくと七面鳥以外にも最初は牛や豚など他のお肉もその祝いでは出されたという説もありました。

ではなぜ牛や豚、鶏ではなく七面鳥を食べるようになったのでしょう。

その理由は意外と簡単な理由からでした。
理由は七面鳥は体が大きくたくさんの人たちが食べれるのと、他の動物より飼育期間が短いため安く流通していたからです。しかもThanksgiving Dayの11月末と言うのも時期的にピッタリでした。

Roast Turkey with Fresh Thyme Rub and Maple Glaze Recipe
© Betty Crocker Recipes

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と言うのも七面鳥は春、だいたい4月に生まれます。
そして大きくなるのに半年から7ヶ月ほどが必要と言われています。つまり11月には大人の大きさに育っているわけですね。これが同じ鶏だと同じように育っても小さいわけです。
いわゆるコストパフォーマンスが良かったわけです。

そのThanksgiving Dayに七面鳥を食べる文化が広がってクリスマスでも食べるようになりました。それが18世紀ころイギリスにアメリカから七面鳥と「七面鳥をお祝いの時に食べる」文化が輸入されて定着したと言われています。

ちなみにそれまでイギリスには七面鳥はいませんでした。なぜなら七面鳥の原産は北アメリカだからです。

日本でクリスマスにケンタッキーを食べるワケ

「ケンタッキーの写真だけはトリました。」
© *dapple dapple

「余談」レベルで日本でクリスマスにケンタッキーを食べるワケもサラッと書いておきますね。

日本で「クリスマス=ケンタッキー」となったのは1974年のことでした。
その年に「海外はクリスマスに七面鳥を食べる」と言う文化と、「でも七面鳥は手に入れにくいしオーブンがない」と言う理由で「ケンタッキーのチキンを食べよう」とケンタッキーがキャンペーンを始めたんです。

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それが爆発的なヒットを起こし、今ではクリスマスの12月23日から25日の3日間で約60億円、年間売上の10%強を稼ぎだすほどになったそうです。

つまり日本の「バレンタイン=チョコ」をお菓子業界とマスコミが作り出したのと同じということですね。

意外と新しい文化だった七面鳥を食べる文化

カナダにいた時は七面鳥食べましたけど、ニュージーランドで七面鳥を食べたことは残念ながらありません。でも、スーパーにはこの時期七面鳥が売られています。ただ七面鳥は量が大きいせいか、スーパーでは普通に鶏のローストのほうが売れている気がしてなりません。

Fresh Turkey have landed in store now

ちなみにCountdownと言うスーパーでは3.5キロの七面鳥で50ドル(4500円くらい)で買うことができます。

それにしても七面鳥を食べる文化が宗教的な理由ではなくて、意外と新しい文化だと知ってこの記事を書きながらびっくりしていまいました。

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個人的には七面鳥は蛋白でパサパサしているので、普通の鶏のローストしたやつのほうが好きです。ローストの七面鳥を食べるときは七面鳥に詰める具が美味しかったのを覚えています。

日本でも七面鳥はネットなどで買えるらしいので、皆さんも機会があれば食べてみてくださいね。

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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