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2014年1月1日の元旦。
その日はすごい黒い雲が空一面に立ちこめていて、「なんか年明け早々すごい空だなー」と思っていたんです。
そんなことを思っていたら、雷が鳴り始めて仕事をしていたら、外でゴォォォオオオ!と大きな音と共にヒョウが降ってきました。
お客さんたちは真夏の雹(ヒョウ)に驚いたのか「Hailing!!」とか「Joking!(冗談だろ!?)」と言って楽しそうに写真を撮ったりしていました。
これがその時撮った写真。個人のFacebookに1月1日に載せた写真です。
地面はヒョウでけっこう真っ白になるほど降っていたので、手に取って写真に収めてみました。
手がシワシワじゃん!ってあとでビックリ。カフェの洗い物をしていたのでしょうがありません。
まず日本語の雹(ヒョウ)と霰(アラレ)の違いは
さてさて。日本語ではこういう天気のことを「雹(ヒョウ)が降る」とか「霰(アラレ)が降る」なんて言い方をしますね。
そもそも上の写真で紹介した空から降ってきた白い物体は「ヒョウ」だったんでしょうか「アラレ」だったのでしょうか。
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その違いを日本語で調べてみました。
霰(アラレ)とは
Wikipediaによると霰(アラレ)とは
霰(あられ)は、雲から降る直径5mm未満の氷の粒のこと。5mm以上のものは雹(ひょう)と呼ばれ、分類上異なる
ということらしいです。つまり雨が凍れば雪か、霰(アラレ)になるわけですね。
雹(ヒョウ)とは
雹(ヒョウ)は5mm以上の霰(アラレ)なんですけど、作られる過程が全然違うようです。
まず最初は霰(アラレ)が出来ます。
そのまま落ちてきたら霰(アラレ)なんですけど、そのアラレが雷を産むような激しい上昇気流を持つ積乱雲の中で出来るとヒョウになりやすくなるんです。
というのはヒョウができる過程というのは、
アラレができて下に落ちる
↓
上昇気流がそのアラレを上空に持ち上げる
↓
一定の高さまで行くと落ちてくる
↓
落ちてくるときに結晶が大きくなる
↓
また上昇気流で上に上がる
↓
一定の高さまでいって落ちてくる
↓
また落ちるときに結晶が大きくなるというのを繰り返すんです。
そうすることで、どこかのタイミングで氷の重さが上昇気流の上に持ち上げる力より重くなって地面に落ちてくるわけですね。
その落ちる→上がるを繰り返す回数に比例して、アラレは大きくなってヒョウになります。
ちなみに世界一のヒョウは非公式のもので、1917年(大正6年)6月29日に埼玉県熊谷市に降ったヒョウで、直径役30センチ、重3.4kgもあったようです。公式のもので2003年6月22日にアメリカのネブラスカ州に降った直径18cmが世界記録とされています。
この前降ってきたヒョウだって当たったら痛かったのに30センチのヒョウって…
そんなのが空から雨みたいに降ってきたら大変なことになりますね。
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さて英語ではヒョウとアラレを何というのか
なんと一般的には英語の場合、両方「Hail」というんです。Big hailとかsmall hail、巨大なやつはHuge hailとか。
でもWikipediaなどを見て行くと「正確には」という意味では、アラレはGraupelと言い、一般的にはsoft hail、small hail、snow pelletsなどと呼ばれるそうです。
そしてヒョウはHailと呼ばれています。
こういう言葉は日本語の方が繊細
日本人でもヒョウとアラレの違いを知らない人は多いと思うんですけど、でもやっぱり日本語は繊細だなーって思います。
まぁ、その繊細さが外国人にとって日本語の難しさに繋がるんでしょうけどね。
ちなみにヒョウは夏の季語らしいです。
なので「夏に雹(ヒョウ)が降ってビックリ!」というのは驚くことじゃなくて「夏だから雹(ヒョウ)が降る」なんですね。これが冬にヒョウが降った場合は、驚いても良いんですかね。