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ニュージーランドの鳥と言えば何?と聞かれたらほぼ100人中100人が「キウィ」と答えるほど、ニュージーランド=キウィ、キウィ=キュージーランドというイメージが定着していますよね。
そのキウィが実はオーストラリアから飛来してきたかもしれないという論文が発表になったそうです。
キウィを徹底的に調べた結果
キウィと言えばニュージーランド、なんですけどそれ以外にも飛べない鳥としても有名です。
その飛べない鳥がオーストラリアから飛来してきたと言われても、何となく「またまたご冗談を」と思ってしまうのはしょうがありません。
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© Ian Munnings
ところがそんな常識を覆すような論文が発表されました。
論文を発表したのはSAPE(Society of Avian Paleontology and Evolution)と言って、主に鳥類の古生物の進化について研究している団体です。
今までキウィはニュージーランドで絶滅した鳥モアから進化したと考えられていました。ところがSAPEの研究に寄れば2000年前のキウィの祖先の化石を調べたところ、ニュージーランドに元々いた飛べない鳥モアよりもオーストラリアにいる飛べない鳥エミューに近いことがわかったそうです。
しかしエミューもモアも「今は」飛べません。
ところが、もしオーストラリアから来たとすれば、陸続きではないこの2つの国を渡ってくるには空を飛んでくる必要があったはずだとSAPEは考えたわけですね。
そこで今のエミューやキウィの祖先は空を飛ぶことができたのでは?という学説に至ったわけです。
モアとエミューって違うの?
ところでそもそもなんですけど、モアとエミューって何が違うんでしょう。
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調べてみたところ、大きな分類で言えば同じと言えば同じです。どちらもダチョウ目です。
厳密なことを書くとこんな図になります。
正直なところ「んーーどっちでもいいかも…」という声が聞こえてきます。
ところでKiwi!という3500万回も再生されている動画があるのを知ってますか?
飛べないキウィが飛ぶことを夢見て努力するショートムービーです。
キウィがもともと飛べて海を渡ってきたとしたらちょっと夢のある話ですよね。
個人的に思うこと
ニワトリは跳べても、飛べない鳥です。
でも、ニワトリはキジの仲間で昔は飛ぶことができたと言われています。
それにもっと遡れば、鳥は恐竜から進化した動物なので「飛べない鳥=退化した鳥」と考えるのは安易すぎる気がします。
飛べない恐竜が進化して鳥になったなら、その過程で飛べないまま恐竜から鳥になることだって十分にありますからね。
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それとずーーーーーーっと昔まで遡れば、オーストラリアとニュージーランドは地続きだったので、その頃に分岐したと考えれば飛べる必要はなかったわけです。
ニュージーランドは哺乳類が一時期ほとんどいなかったことで特殊な生態系を保っています。
その中で独自で特殊な進化を遂げてきたキウィは鳥類だけでなく恐竜の進化の研究にも大きな手がかりを残していると以前、どこかで読んだことがあります。
こういった環境の中で自分たちが生活できていること自体、本当にありがたいことだと思います。