子どもがバナナ化? 永住権のその先

永住権を取得したのが2年前。
やっぱり日本の友だちとか、こっちで出会う永住権を持っていない人に聞かれるのが「そのまま一生ニュージーランドに住むんですか?」です。

毎回その質問には「わからない」としか答えられていません。
この先もずっと「一生ニュージーランドに住む」とは決めていないし、「いつかは日本に帰る」と決めているわけでもありません。

人生何が起こるかなんてわからないですからね。
10年前の自分が今の自分を想像できていないように、今の自分にも10年後の自分がどうなっているか、どうなりたいのかわからないことばかりです
 

子どもがバナナ化

そんな中、先日うちの職場に来たオーストラリア在住43年になるというオーストラリアの永住権を持ったマレーシア人の男性と話をさせてもらう機会がありました。

マレーシア人の男性は60才。17歳の時にオーストラリアに来たそうです。
子どもはすでに30才。オーストラリア生まれのオーストラリア育ち。

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© Michael Gore

そんなマレーシア人の彼が「うちの子どもたちはバナナだ」と言っていました。一瞬何のことかわかりませんでした。
これは差別的な意味合いが含まれたあまり良い表現のしかたではないのかもしれないんですけど、自分の娘に対して「お前はバナナだ」と子どもの頃から言っていたそうです。

わかりますか?どういう意味か。

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© poppy

マレーシア人は日本人と同じで黄色人種です。
つまり彼の子どもは外見(肌の色)は「黄色」で、中身は英語を喋る白人文化を身につけた「白」なんです。つまりバナナです。
この場で英語圏の文化=白人文化というのはおかしいというトピックとは違う突っ込みは無しにしてくださいね

その娘さんは子どもの頃、バナナと呼ばれるのをすごく嫌ったそうです。
多国籍の国とは言え、外見と中身が違う、なんか中途半端でチグハグな存在と言われているみたいで嫌がりました。

でも、大人になってその娘さんはいろんな意味で自分がバナナであることを理解したそうです。
それによる良さ(具体的に何が良いのかは言ってませんでしたけど)とか、バナナである現実みたいなものがわかったようです。

自分の子どもがバナナで良いのか

将来的に子どもを持っていく上で、ニュージーランドで生まれてニュージーランドで育てばもちろんその子はバナナになります。

どんなに親が気をつけて教育しても学校とか友だちから学んでくるものはすべてニュージーランドの文化です。
ニュージーランドの文化が良いとか悪いとかの話ではありません。要するに「日本人」ではないと言うことです。

本当にそれで良いのか。それは誰に決められることでもありません。何が正解というのもないと思います。

親以外の家族や友だちや他人は自分たちの物差しでものを見て、自分に対して都合が良い事を「これが良い」と言うでしょうし、本人は本人でその環境しか知らないわけなので「これで良い」と思うのか、それとも「これじゃいけない」と思って動くのか自分で決めなければいけません。

子どもがそれを選ぶかどうかは別として、唯一子どもに最終的な選択肢を与えられるのは「両親」つまり、自分の子どもに何を与えるかを決めるのは自分たち夫婦なんですけど、「子どもをバナナ化させていいのか」がこの前のマレーシア人との話で引っかかりました。

外見は黄色、中身は白のバナナがいいのか、それとも外見は黄色、中身も黄色の … なんでしょう

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© a-pers

… た、たくあんが良いのか。

ニュージーランドで生まれて、ニュージーランドで育った子どもは母国をニュージーランドと思うでしょう。
それは自分たちが日本で生まれて日本で育って、離れて住んでいても母国は日本だと思うように。

もともとニュージーランドの小学校でボランティアをさせてもらって、そこにいた子どもたちや知り合いの日本人の子どもたちの伸びやかな生活を見て「ここで子どもが育ってくれたらどんなに良いだろう」からスタートしたニュージーランド移住計画なんですけど、思わぬところで大きな問いかけみたいなものを投げかけられました。

今すぐ答えは出ないと思います。むしろ出さないと思います。
まず子どもができて、生まれて小学校に行くまでくらいまでの「その子の土台」はニュージーランドで築きたいと思うんですけど、その先はそのときに考えてみたいと思います。

すでに永住されている方はどう考えていますか?

こういうのって皆さん考えることなんでしょうか。それとも考えすぎなんでしょうか。

永住されてすでに子育て経験もある先輩方の意見をぜひ聞かせていただけたら嬉しいです。

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