ニュージーランドに人種差別ってあるの?

日刊ニュージーランドライフではできるだけ、ニュージーランドの良いところ、面白いところを紹介しています。
それはできるだけニュージーランドの良いところを多くの人に知ってもらいたいからです。

でも、今回は良い話ではありません。
ただこれもニュージーランドの現実、事実なので紹介したいと思います。

先日ニュージーランドの新聞でタクシードライバーが乗客にひどい人種差別を受けたことが取り上げられました。新聞社のホームページではその時のやり取りの一部始終が動画で掲載され、このことについて10,000件以上にも及ぶコメントなどが押し寄せたそうです。

車内でのやり取り


動画は字幕がないし少し長いので興味ある人だけ見てもらえたらと思います。

簡単にやり取りを書くと
夜12時半のInvercargillでこの事件は起こりました。
パキスタン人のタクシードライバーのHumayunさんはニュージーランド人のShuttleworth氏を乗客としてタクシーに乗せました。ドライバーがシートベルトの着用をお願いしたりしても着用しないことから7ドル分だけ車を走らせたところで乗車拒否をしたそうです。

そのことに腹を立てたのか、Shuttleworth氏は最初7ドルの支払いを拒否し、その後「7ドル払ってやるから、自分の国に帰れ」とか「ニュージーランドにいるべきでない」とか「ニュージーランドはイスラムを必要としてない」など罵倒しました。

これらのやり取りは全てセキュリティーカメラに撮られていたため、やり取りの全てがこう言った形でおおやけの場に出ることになりました。

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読んでるとあまり気分の良いものではないので羊で和んでください。

事件のその後

Shuttleworth氏は新聞社のインタビューに対して「Humayunさんに会って謝りたい」と述べているそうです。
また「あれは酒が言わせたこと、一回限りのことだったし、お金も払った」と付け加えています。

Humayunさんの勤めているタクシー会社は、こういった人種差別は珍しいことではないと述べています。ニュージーランドでは多くのタクシードライバーが外国人、特にパキスタン人やインド人のため、この会社では人種差別の深刻さを訴えるために動画を公開しました。

個人的に思うこと

Shuttleworth氏が「酒が言わせたこと」「一回限り」と言っていますが、結局彼の根底には人種差別の考えが根強く、それが結局お酒を飲んだことで口から出たわけです。
彼が普段まったくそんなことを考えない人であれば、彼の口から「国に帰れ」なんて言葉は出てきません。

ニュージーランドは白人が大きく幅を利かせている国の中(アメリカ、カナダ、イギリスなど)では比較的人種差別が少ないと言われています。
ただ「1番少ない」かもしれませんが、人種差別がないわけではありません。

新聞社New Zealand Heraldの今回紹介した記事では「Have you ever experienced racism in New Zealand? ニュージーランドで人種差別にあったことがありますか?」というアンケートを実施しています。

9600人の人が投票して、42%の人が「経験したことがある」、38%の人が「自分はないけど見かけたことがある」、そして「まったくない」と答えたのは29%でした。
つまり80%の人が人種差別に遭遇しているわけです。

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自分自身、過去に何度かイヤな思いをしたことがあります。
もちろん暴行されたりとか、石を投げられたりはしませんでしたが、「ここはお前たちの土地じゃない」とか車のボンネットに「Hey sushi boy!」とか言いながらツバを吐きかけられたことがあります。

もちろんこういうことをするのは一握りの人たちだけです。
それに怪我を負ったり命に関わるほどのひどいことをされることは滅多にありません。イヤな対応をされたり、イヤな言葉を投げかけられたりする程度です。

日本にも海外ほどではないかもしれませんが、人種差別はあります。
インターネットを見ていると韓国人や在日の人たちに対する差別は目を覆う物があります。もちろんインターネットの匿名性に乗じて過激になっているんだと思いますけど。それに同じ日本人同士でも、地域ごとの差別があります。

なのげ一概に日本が優れているとか、ニュージーランドは人種差別があるから危険と言うつもりはありません。

それに行く場所と時間などキチンと選んでいけば、ニュージーランドは世界的にも治安が良い国として有名です。

でも、こういった人種差別がニュージーランドにもあることを事実としてお伝えしようと思いました。

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