エコノミー症候群って何?原因と予防

飛行機に乗るとき「エコノミー症候群に気を付けましょう」ってよく言いますね。

でも「エコノミー症候群」っていったい何なんでしょう。

日本とニュージーランドの飛行時間はだいたい11時間。
別名ロングフライト血栓症なんて呼ばれるほど、長距離のフライトとの繋がりが強いと言われるエコノミー症候群について調べてみました。

エコノミー症候群の症状って何?

エコノミー症候群の初期症状は足、特にヒザの裏側にむくみや痛みがあったり、耳が詰まった感じ(空気抜きができないのとは違います)がすることです。

その後、胸の痛み、動悸、冷や汗などの症状が出ます。場合によっては気を失ってしまうこともあるそうです。

多くの場合は足のむくみや痛みで済むことが多いそうですが、重傷の場合は呼吸困難に陥ったり、死にも繋がるケースがあるため症状が軽い場合も油断をしてはいけない疾患です。

エコノミー症候群の原因 その1「鬱血」

Series of Tubes

エコノミー症候群の原因の1つは「鬱血」です。

どうして鬱血がいけないのかというと

  1. 同じ姿勢を続けることで静脈が鬱血(うっけつ)する
  2. 鬱血したところ(血が滞っているところ)で血管の壁に血が固まり始める
  3. このかたまりが血栓で、立ち上がって血が流れ始めた瞬間、血流に押されて血栓が血管の壁から剥がれて、血液の中を流れていく
  4. その血栓がどこかで細い血管で詰まって、むくみや痛みの原因になる
  5. さらに酷くなると、血栓が肺に達する。肺の中で詰まると酸素の交換がうまくできなくなるので、動悸や息切れ、場合によっては意識を失ったりすることになる

エコノミー症候群の原因 その2「水分不足」

The Desert

「水分不足」もエコノミー症候群の重要な原因の1つになっています。

というのも「血液粘度の高い人」は血栓ができやすいからです。
つまり、血液がサラサラしていない人はリスクが高いと言うことです。

上空1万メートルの機内は湿度が0-10%しかない異常に乾燥した状態です。
そうするとニュージーランドと日本のフライト時間11時間で約1リットルの水分が体から蒸発していることになるそうです。

そんな乾燥状態で、ずっと水を飲まないでいたら脱水症状になってもおかしくありません。
水分が足らない=血液は濃度は濃くなってドロドロ→決算ができやすい状態になってしまいます。

エコノミー症候群を気をつけた方が良い人

もちろん誰もが気をつけた方が良いエコノミー症候群なんですけど、特に気をつけた方が良い人を一覧にしてみました。

  • 喫煙者
  • 50才以上の人
  • 足に大きな怪我を負ったことがある、手術したことがある人
  • 血管に関する疾患を過去に患ったことがある人
    血栓症、心筋梗塞、脳梗塞など
  • 足に静脈瘤がある人。Google画像検索をするとどんなのかわかります。ちょっとグロいです。
  • 肥満
  • 経口避妊薬を服用している人
  • 妊娠中、出産直後の人
  • 人工透析を受けている人
  • コレステロール値が高い人
  • 高血圧の人
  • 体が大きい人
  • 体が小さい人

体が小さい人は意外じゃないですか?
座ったときに足が床につかないくらい背が小さい人は、足がヒザの角度が90度より小さい状態になってしまいます。するとヒザ裏の血流が悪くなって血栓ができやすくなるそうです。

なので、できるだけ足を伸ばすようにしましょう。

エコノミー症候群を予防する方法

Air New Zealand Boeing 787-9 Economy Class cabin

  • 1時間くらいおきに立ち上がって歩く
    最低限の運動で鬱血を防ぐために、一番遠いトイレに行って帰ってきましょう
  • 座っているときは同じ姿勢を取り続けない
    これも鬱血予防です。足を組むのは厳禁です。
  • 座っている間も意識して足だけの運動をしましょう。
    これも鬱血防止です。機内に足の運動ガイドが用意されていますので活用しましょう
  • 1時間に1回コップ1杯程度の水を飲む
  • 利尿作用がある緑茶や紅茶、コーヒー、コーラなどカフェインを含むものや、ビールやワインのアルコールは控えること
  • ゆったりした服を着る
    細いジーンズは厳禁。ベルトも緩めて肌からの水分蒸発を防ぐためにも肌の露出は防ぐこと
  • フライト・ソックスを履く。
    特に妊娠・出産後や経口避妊薬を服用している女性は効果があるそうです。
  • 喫煙者はフライトの2-3日前から禁煙する
    タバコを吸うと血管が収縮するので乗る前や降りたあとの発症を防ぐために控えた方が良いそうです。

エコノミー症候群を防ぐなら通路側の席が良い。でも…

自由に動けることを考えれば、通路側の席を選んでおくのが無難っぽいですね。

人が来なければ足も多少通路側に伸ばせるし、席を立つのも気にならないし。
むしろ頻繁に席を立ってあげれば、奥に座っている人も「このタイミングだ!」とばかりに席を立ちやすいので、自分だけじゃなく周りにも優しいかもしれません。

でも、外の景色を写真で撮りたい!!という人もいると思うんです。悩むところですね。

皆さんもぜひ、上で紹介した「予防策」を取り入れて飛行機に乗ってみてくださいね。

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