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日本を離れて生活するようになってすごく不思議に思うことがありました。
それは外国人は日本人に対して、手を合わせてお辞儀をしてくるんです。
でも、日本にいて自分が誰かに手を合わせてお辞儀をされたことなんてありません。
じゃあ、なんで外国人は日本人に対して手を合わせてお辞儀をしてくるのでしょう?不思議でなりません。
ということで、調べてみました。
手を合わせて会釈される違和感
職場のカフェでお客さんが帰り際に「美味しかったよ」というときに手を合わせて会釈。
何かしてあげて「ありがとう」と手を合わせて会釈。
手を合わせて会釈されるシチュエーションは、どれも感謝であったり、純粋に挨拶だったり、その行動には敬意はあっても悪意はありません。なので、すごくいいことなんです。でも、いつも曖昧な対応をして複雑な気持ちになってしまいます。
というのは、上でも書いたとおり自分が知っている限り日本人は日常的に会釈をすることはあっても、手を合わせて会釈はしないからです。
手を合わせて会釈してくれた人に対して、こちらも同じように手を合わせて会釈をしたら「日本人は手を合わせて会釈をする」というのを認めたようなものです。それはそれで何かイヤです。
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逆にせっかく感謝の気持ちを込めて、手を合わせて会釈してくれた人に対して、同じ行為を返さなければ相手を不快にしてしまうかもしれません。
そんなことをモヤモヤと考えてしまいます。考えすぎかもしれませんけど。
なので、いつもとりあえず笑顔で「Thank you」とか「You’re welcome」とか返すようにしています。
諸説ある誤解たち
いろいろネットで何でなのかを漁っていくと諸説ありました。
どれが正解とかないと思います。でも、とりあえず1つずつ紹介してみたいと思います。
日本人=仏教徒=手を合わせてお辞儀という認識
This photo was originally taken by Benjyamin
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日本人は誰もが仏教徒だと思っているから、手を合わせながらお辞儀をしているという説があります。
程度の差はあってもお墓はお寺にあるわけだし、仏教に関係した文化がいろいろ根付いているので、日本人の多くは仏教徒と言っても過言ではないのかもしれません。
だから、手を合わせてお辞儀してくるらしいです。
でも、疑問なのは「そもそもお坊さんはいつも手を合わせてお辞儀をするのか」です。
どなたかお坊さん事情に詳しい方の情報お待ちしています。
アジア人の区別が付いていない
自分が日本人だから「日本人にだけ」と思っているけど、実は韓国人とか中国人、タイ人などアジア人全員にしているという説。
確かに言われてみれば、白人や黒人の顔だけを見て、どこの出身なのかわかりません。
例えば彼。ボビー・オロゴン。
彼の国籍を知ってますか?
彼は日本人です。
と言っても帰化してるんですけどね。彼の出身はアメリカではなく、ナイジェリアの出身で日本語の他には英語とヨルバ語というコンゴ族が話す言葉を話すそうです。
でも顔を見ただけじゃなく、話しているのを聞いてもどこ出身かはわかりません。
それと同じことが日本人に対しても起こっているのかもしれません。
ちなみに「手を合わせる挨拶」で有名なのはタイです。
タイの人たちは「ワイ ไหว้」という手を合わせる伝統的な挨拶があります。この挨拶はその他の東南アジアとか、南アジアでも広く使われていて、このイメージが定着しているのでは?ということです。
ちなみにワイは、目上の人に対して行うもので、明らかに年下の人やサービス業の店員にはむやみにやるべきではないそうです。相手からされた場合は、同じくワイで返すか、微笑むくらいでいいようです。
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「いただきます」とごっちゃになっている
日本人が手を合わせるときと言えば、仏壇に向かうとき、誰かにお願いをするとき、誰かに謝るとき、そして「いただきます」の時が多いんじゃないでしょうか。
その中で日常的に外国人が見るとすれば、「いただきます」しかありませんよね。
日常生活で手を合わせてお願いしたり謝ることってほとんどないですからね。
この「いただきます」を見た外国人が「挨拶」と「いただきます」をごっちゃにしているのでは?ということです。
いろいろ調べてみたものの
結局、これからも手を合わせて会釈をされたら、曖昧に会釈を返したり「Thank you」とか答えていくんだと思います。
でも、仲のいい人や話す機会がある人たちには、上のような話を否定的ではなく、ちょっとした小話としてしながら「正しい日本文化」みたいなものを知ってもらおうと思います。