素朴な疑問 どうしてホテルには聖書が置いてあるのか

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世界中の多くのホテルで机の引き出しや、ベッドサイドの棚の中に聖書が入っているのを見かけますね。

不思議なのはキリスト教が多い国ならまだしも、日本のホテルでもけっこう聖書が置かれているのを見かけます。

あの聖書。なんでホテルに置いてあるんでしょう?

今日はそんなフッと思った疑問を紐解いてみました。

一般的に言われている理由

どうしてホテルに聖書が置いてあるのか調べていくと諸説あることがわかりました。

1つはキリスト教の人たちは眠る前に祈りを捧げる習慣があり、昔は旅行ごとに重たい聖書を持ち歩かずに宿泊先が聖書を用意したという説です。それがいつの間にか一般化したというものです。

そしてもう一つは「自殺防止」です。
1929年に起こった世界大恐慌の時に、アメリカでは仕事がなかったりお金に困っているたくさんいたそうです。
そんなときホテルに泊まった一人旅をしている人が、普段の生活苦に悩んで思わず魔が差して自殺…なんてことが頻繁したそうです。
そこでホテルの人たちが自殺を禁じているカトリックの聖書を置いたところ、思った以上に効果があったという説です。

これらが一般的に言われているホテルの部屋に聖書がある理由らしいです。

どちらもキリスト教の人が運営しているホテルや、キリスト教が多い地域のホテルなら納得できますね。
でも、日本のホテルやそれ以外の国のホテルに聖書が置いてある理由にはなっていません。

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実は聖書は無料で配られている

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© freedryk

では、なぜ聖書は多くのホテルに置かれているのでしょう。
その大きな理由が実はこの聖書、無料で配られているんです。

英語圏ではGideons International、日本の場合は日本国際ギデオン協会と呼ばれている財団法人が、ホテルに行って上のような理由を説明して聖書を置いていくそうです。
ちなみにホテルだけでなく、病院や刑務所などにも配られています。

この団体もともと1899年にアメリカで発足した団体で、世界188ヶ国、79もの言語に翻訳されて、総配布数は15億冊を越えているといわれています。

15億冊。しかも彼らの名前入りの特注品です。
1冊のコストが100円でも1500億円分の聖書が配られていて、それが無料ってすごいですよね。

ホテル側としては仏教系のホテル以外は断る大きな理由がありません。
それに「世界で一番売れている本でもあるし、キリスト教の人もいるし、それに自殺を防いでくれるかもしれないのはありがたい」という理由で受け取り部屋に置くことが多いそうです。

またニュージーランドだけでなく海外のホテルでは、部屋に聖書がないと「なんで部屋に聖書がないんだ」とクレームが入ることがあるほど「ホテルの部屋に聖書」というのは一般的なことになっています。
実際、前職のMaruia Springsはホテルもあり、そこでお客さんに部屋に聖書がないと何回か言われたことがあります。

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© Marc

布教活動の一環

彼らがホテルに聖書を置く活動をする理由は「人生で悩んだときに聖書を読んで助けになれば」と言うことらしいです。

そしてもし本当に悩んでいる人が聖書を手に取って救われたら、ギデオン協会に入ろうと思うかもしれません。つまり彼らにとっては本を配るというのは布教活動の一環と言うことです。

でもよく考えてみると、それってすごく怖いことだなーって思うんです。
これがもし誰も聞いたことがない新興宗教の経典を小説風にして置いてあったら、誰も読みません。ところがキリスト教だと誰も違和感なく受け入れることができるわけです。

1人で旅行をしていて、部屋に戻ってボーッとしている時ってすごく気持ちが無防備な状態なわけです。
人によっては日々のことをアレコレ思い起こして鬱々したり、これからのことを1人思い悩んだりする、ある意味気持ちが弱くなっている瞬間だと思うんです。

そこに「手を差しのべますよ」というスタンスでスッと入ってくるのはどうなんでしょう。個人的には何かちょっと怖いなと思いました。でも、どんなことが書かれているのか今度ホテルに泊まったときに手に取ってみようと思います。

あんまりどころか、まったくニュージーランドと関係のない話なんですけど、興味深かったので紹介してみました。

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