ニュージーランド(New Zealand)のジーランド(Zealand)ってどこ?

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ニュージーランドは英語で書くと「New Zealand」と綴ります。直訳すると「新しいジーランド」です。

ということは、「新しくないジーランド、」もしくは「ただのジーランド」という場所があってもおかしくないはずです。

「新しくないジーランド」か「ただのジーランド」があるのでしょうか。またある場合、それはどこなのでしょうか。

目次

余談:ニュージーと略されることが多いけど

余談といえば余談ですが、ニュージーランドを「ニュー・ジーランド」ではなく「ニュージー・ランド」と思っている人が意外といるようです。

きっとニュージーランドを略して言う時「ニュージー」ということがあるからではないでしょうか。でもよくよく考えてみると英語で綴った時「New Zealand」なので、ご注意を。

さてそんな余談はさておき本編に入りましょう。

New Zealandという名前の由来

まずはどうして国の名前がニュージーランドになったのか。そんなところから紐解いていきましょう。

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最初のヨーロッパ人

世界史にニュージーランドという地名が最初に登場したのは1642年でした。今から380年以上も前の話です。

後にニュージーランドと呼ばれる島を発見したのはこの人でした。

この顔にピン!と来た人は相当世界史が強い人ですね。
そうです。学校でも習った、あのオランダ東インド会社に勤めていたAbel Tasman(アベル・タスマン / エイベル・タズマン)です。

アベル・タスマンは1642年12月13日にニュージーランドの南島に到達しますが、上陸した場所をチリの南にある島(スターテン島 現在のロス・エスタードス島)だと勘違いしていました。そのため新しい島を発見したのではなく、チリの南の土地に辿り着いたと報告していました。

それから1年経った1643年。
オランダ東インド会社総督を勤めていたこともあるヘンドリック・ブラウエルは、アベル・タスマンが見つけた土地は「チリの南ではないのでは?」と疑い始めます。そこで改めて船を出して調べてみたところ、アベル・タスマンが見つけた土地はチリではないことがわかりました。

そこでこの土地を命名することになりました。
そのとき付けられた名前が今のNew Zealandの原型になった名前「Nova Zeelandia」でした。

このZeelandiaは、オランダ東インド会社と縁があるオランダのゼーラント州(Zeeland)にちなんでいて、そしてNovaはラテン語で新しい(New)、つまり「新しいゼーラント州」という意味です。

これがそのときに記された地名。
そしてのちにラテン語からオランダ語にかわりNieuw Zeelandと呼ばれたそうです。

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しばらく放置されたNova Zeelandia

その後100年以上ヨーロッパの人たちはニュージーランドの土地に足を踏み入れることはありませんでした。

そしてアベル・タスマンがニュージーランドを見つけてから130年弱経った1769年。今度はニュージーランドでも超有名な冒険家がニュージーランドに足を踏み入れました。

その人とはこの人です。

そうです。イギリス人のジェームス・クックです。
彼はこの土地をオランダ語の名前Nieuw Zeelandから、英語のNew Zealandと呼ぶそうになりました。

NovaやNieuwは英語でNew。
ZeelandiaやZeelandを英語に訳すとSea Landなのですが彼は敢えてZealandとしました。

なぜ彼がZeeland(海の土地)を英語(Sea land)に訳さなかったか。
それはそのままZeelandという音の響きを残したかったのと、デンマークにあるシェラン島(英語でZealand)のスペルを使ったからだと言われています。

結局のところZeelandとZealandってどこ?

さてNew ZealandのZealandの由来はオランダのゼーラント州(Zeeland)とデンマークのシェラン島(Zealand)だということがわかりました。

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では、オランダのぜーランド州とデンマークのシェラン島がどこか?と聞かれると分からない人がほとんどではないでしょうか。最後にそれぞれがどこなのかGoogleマップで見て終わりにしましょう。

まずデンマークのシェラン島を見てみましょう。

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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