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世界で初めて”手話”を公用語にしたニュージーランド
ニュージーランドには3つの公用語があります。
1つは英語。もう1つはマオリ語。そして3つ目がニュージーランド手話というニュージーランドの手話です。
言われてみるとクライストチャーチ地方を襲った大地震があったとき、ニュースでは市長のBob Parkerなどが現状や今後の見通しなどを生放送でリポートしているときに、必ず手話をしゃべる人が付いていました。
この「手話」を国の公用語として認めたのはニュージーランドが初めてなんです。
今日はそんな手話、公用語にまつわるお話です。
公用語が決まっていない日本
ニュージーランドの手話の話しに行く前にちょっとだけいきなり横道に逸れちゃいます。
日本には実は公用語というものがありません。
ほぼすべての国民が日本語を母国語としているせいか、法律に記載がないんです。
なので、例えば国会中にアイヌ語とかをしゃべっても問題ないことになっています。ただし裁判所では裁判所法という法律によって「裁判所では日本語を用いる」と定められているそうです。
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ちなみに日本以外で日本語を公用語にしているところがあるんです。
それはパラオ共和国のアンガウル州です。そこでは公用語がパラオ語、英語、そして日本語の3つです。
それは第二次世界大戦前のパラオが日本の委任統治領でした。
そんな日本語の影響もあって、パラオ語の25%は日本語が由来になっています。
例えば
- 下着をサルマタ(猿股)
- ブラジャーをチチバンド(乳バンド)
- ビールを飲むことをツカレナオース(疲れ治す)
- 美味しいをアジダイジョーブ(味大丈夫)
- 乾杯をショウトーツ(衝突?)
- じゃんけんぽん!をアイコデショ
- 混乱することをアタマグルグル
なんて言います。参照元:パラオ語になっている日本語
ニュージーランドの公用語
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何だか話が逸れて、それだけでお腹いっぱいになりそうなほどアレコレ書いちゃいましたけど、手話の話に戻します。
ニュージーランドではもともと英語が唯一の公用語として登録されていました。
ところが1987年にマオリの文化を見直し、維持するためなどといった理由で公用語としてマオリ語が登録されました。
そして2006年に世界で初めてニュージーランドが手話を公用語として認めたそうです。
ニュージーランドの手話ってどんなの?
手話は15秒後くらいに出てきます。
この動画が最初に言っていたクライストチャーチの地震を報じるときによくテレビに出ていた女性と手話です。
いろいろニュージーランドの手話について調べていくと、イギリスで使われている手話と6割くらい、アメリカで使われている手話の3割程度同じ表現が使われているらしいです。
またマオリ文化が色濃く取り込まれていて、マオリの踊りの中で使われる感情を表す顔や手の表現が手話に取り入れられました。
いろいろ隔たりがない国
正直、手話と関係のない生活をしている人にとって「どうでもいい」と思われてしまいそうな、そんな手話の公用語化。
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でも、1歩立ち止まって考えてみると同性婚の合法化や、今回紹介する手話を公用語にするにしても、いろんな壁みたいなものをとにかくなくして、見通し、風通しが良い国をニュージーランドは作っているように見えてなりません。
結果、ニュージーランド「自由に生きられる国」で1位を獲得したり、「報道の自由度」でも179ヶ国中8位だったり、とにかく自由に生きていける風潮が生まれているんだと思います。