ニュージーランド 同性婚を認める法案が可決

ニュージーランドの議会は17日の夜9時39分、同性同士の結婚を認める法案が可決された。

賛成77票。反対44票で可決され、アジア・オセアニア地域の国では初めて。世界では13番目の同性婚を認める国が誕生しました。

さまざまな日本のニュースサイトを読んだんですけど、どのサイトもほぼ通り一遍のことしか書いてなかったので、もう少し掘り下げてニュージーランドにおける同性愛者たちの扱いの歴史などにも触れながら、今回のニュースを紹介したいと思います。

それとこのニュースで日本とニュージーランドの国会が全然違うんだなーと痛感することがありました。その辺も合わせてどうぞ。


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余談ですけど、ゲイにとって虹は自分たちの象徴として旗などに使われています。

同性婚を認めている国

世界中で同性婚を認めている国は、ニュージーランドを含めて13ヶ国です。
順番は以下の通りで、世界で一番最初に認められた国はオランダでした。

2001年 オランダ
2003年 ベルギー
2005年 スペイン、カナダ
2006年 南アフリカ
2008年 ノルウェー
2009年 スウェーデン
2010年 アルゼンチン、アイスランド、ポルトガル
2012年 デンマーク
2013年 ウルグアイ、ニュージーランド

ニュージーランドにおける同性愛に対する法律の移り変わり

1840年にワイタンギ条約が結ばれてイギリス直轄の植民地としてスタートしたニュージーランド。
それから約150年ちょっとのあいだで、同性愛者に対する国の法律がどう変わっていたのか、ザックリと年表にして見ました。

1840年 Homosexual actsが制定され同性愛は違法だった。発覚した場合は死刑でした
1867年 法律改定により、発覚した場合は死刑から終身刑に
1986年 The Homosexual Reform Actという法案が通り、16才以上の同性愛は合法になった
1993年 ニュージーランドで初めてゲイの国会議員Chris Carterが誕生
1994年 性転換し、性別を変えた人の結婚が認められる
1999年 世界初の性転換をした国会議員が誕生する
2004年 同姓のカップルに結婚とほぼ同等の法的権利が認められる
2013年 同性婚の法案The Marriage Amendment Billが可決される

ちなみに今回法案が通っただけなので、実際に同性婚ができるようになるのは8月からの見通しになるそうです。

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同性婚が認められると何が変わるのか

いろいろこの同性婚によって何が変わるのか調べてみました。

ところが2004年に可決された同性のカップルに結婚とほぼ同等の権利が認められたことで、ほとんどの権利を得たそうです。そして今回の結婚が認められたことで得られる権利はカップルが養子を取ることができるようになるそうです。

つまり、子どもを養子にしてお父さん2人とか、お母さん2人という状態が正式に認められるわけですね。

今まではどちらかが養子を取ってお父さんになっても、もう1人はお父さんの恋人であって、もう1人のお父さんではないわけです。

ちょっと同性愛ではない自分にはわからない感覚なんですけど、きっとすごいことなんでしょうね。

国の違いを感じた法案可決の時の議会の雰囲気

法案が可決された瞬間の動画がさまざまなニュースサイトで紹介されていました。

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彼女がこの法案の発案者Louisa Wall。
元女性プロラグビープレーヤーであり、同性愛をカミングアウトしている。現在は国会議員をやっています。ちなみに彼女が着ている服は上で紹介したゲイの象徴である虹色の服です。

下に動画を紹介しますが、時間がない方のためにどんなことが起こったのか書いておきます。

可決が決まった途端、歓声や拍手が沸き起こりました。
議員たちは立ち上がりながら傍聴人たちを煽りながら拍手をし、誰ともなくマオリ語のラブソング「Pokarekare Ana」を歌い始めて、議会は大合唱、大歓声に包まれました


↑これがそのときの様子です。

国会で拍手や歓声はわかります。でも、歌を歌ったり、そもそもあの恰好は日本ではあり得ないですよね。

でも、そういう自由なところがニュージーランドらしさだと思います。

この法案で期待されていること

オーストラリアは去年、同じような法案で賛成48、反対92で否決されています。
またアジアやオセアニア地区で同性同士の結婚が認められたのはニュージーランドが初です。

毎年オーストラリアからの観光客は115万人も訪れています。

同性愛者のオーストラリア人やオセアニア、アジアの人たちにとってニュージーランドは飛行機で行けば,目と鼻の先。自国では禁止されている同性婚を堂々とできるようになります。

今後、オーストラリアだけでなく、多くの同性カップルがニュージーランドに旅行に来て結婚式を挙げるのが期待されているのはもちろん、ニュージーランドに移り住んでくる同性カップルたちが増えることも期待されているそうです。

きっと新しいビジネスとかもたくさん生まれるんでしょうね。

個人的にはこう思う

自分自身はまったく同性愛ではないので、個人的にはこのニュースは「へーーよかったね」程度です。

でも、そもそもなんで同性愛がここまで忌み嫌われるのかわからないのも正直なところです。

昔実家の近くの駅で電車を待っていたら、、ゲイのトルコ人に抱きつかれてキスされそうになりました。そのときからしばらくは正直ゲイの人って大嫌いでした。
でも、カナダのワーホリ時代にパッパーのオーナーがゲイで、彼とその仲間と知り合って、普通にご飯食べに行ったり飲みに行ったりしていました。それからは、同じ人として彼らを見ることができるようになりました。
なので、自分に危害が加わらなければ(これ重要)友だちがゲイでも全然気にならないです。

「動物として、生命として同性愛は不自然だから」とかいろいろ理屈はあるんでしょうね。
今回の法案はカソリック教会の人たちや保守派の人たちが反対したそうです。日本も含めて、こういう宗教的、道徳的な問題は、ある意味トラブルになったとき一番めんどくさい話題なのかもしれませんね。
絶対に平行線で、歩み寄りとかありませんから。

「お互いが良ければそれで良いんじゃない?」というのが自分の考えです。
もちろん親は自分の子どもが同性愛者で、孫の顔を見れないってわかれば悲しむかもしれないけど、結局個人同士の問題ですからね。

この法案可決で、いろんなそういう偏見みたいなものが取り去られれば良いなと思います。

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