歴史的な雨不足で干ばつ宣言 ニュージーランド

ニュージーランドは今年1月最初の週から今現在、3月20日までのほぼ2ヶ月で数日しか雨が降っていないという異常な状態が続いています。

中には今年に入って雨がつい先日まで1日も降っていないなんて言うところもあるほど。

正直、観光客にとっては雨が降らないというのは嬉しいかぎりです。
やっぱり旅行中に雨が降るのと降らないのでは楽しさが大きく違ってきますからね。

でも、この干ばつ、ニュージーランドの経済を転覆させると言っても過言ではないほど深刻な状況になりつつあるんです。

今日はそんな真面目なお話です。

skitched-20130320-203253
This photo was originally taken by Mundoo

5日ほど前に北島全域で干ばつの宣言が出されました。
ちなみに我が家でも毎日天気を付けていますが、ちゃんとした雨が降ったのは1月3日を最後にまとまった雨が降ったのは一昨日の夜までほとんどありませんした。降ったとしても地面を湿らせる程度でした。
つまり、2ヶ月半ほとんど雨が降っていません。

Wellingtonに至ってはWellingtonに水を提供している貯水池に200,000人分の水があと15日分しかありません。

一般家庭では外でのスプリンクラーは全国的に使用禁止、家庭内も節水を心がけるよう案内を出したり、農家が川や湖から水を引いて撒く灌がい用水も一部を除いてほぼ全域で禁止もしくは制限付きになっています。

先週末ニュージーランド広域で雨が降ったものの、地面を濡らす程度で各地の貯水量にはまったく影響がないほど地面が乾ききっているそうです。

農家へのダメージは深刻で輸出だけで8億2,000万ドル、640億円(3月20日現在78.37円/NZドル)もの損害があると算出されています。

家畜の草が枯れてしまうため、牛や羊は十分な食事を取ることができずにいるそうです。
ある農家では650頭いる牛のうち100頭を見殺しにして、残り550頭が死なない程度のエサをなんとか確保するという苦渋の決断を強いられたそうです。

また水をたくさん含んだ草を食べれない牛は牛乳をたくさん作れず、今後牛乳など乳製品の価格が高騰する恐れもあります。

異常気象による気候の変化

ニュージーランドの気候は西岸海洋性気候と呼ばれる、1年を通して雨の量が安定し、夏は涼しく、冬は北極や南極が近くても暖流や偏西風の影響でわりと温かい気候です。

ところがここ数年の異常気象で、気候は年々変わっていき学者たちの間では「このままでは雨が少ない地中海性気候に変わってしまう」とさえ言われているほどです。

地中海性気候の場所と言えば、ローマ、カンヌ、バルセロナ、アテネ、サンフランシスコなどが挙げられ、今ニュージーランドで盛んに行われている酪農には向かない気候になりつつあります。

つまり今後のニュージーランドであまりにも急速な環境の変化が起こっているため、農家はもちろん酪農を営んでいる人たちなどが、今後今と同じことをしていたら食べていくことができないかもしれません。

持ち直してきた経済が再び傾く可能性も

6ー7年前にニュージーランドはちょっとしたバブルがはじけて、景気が一気に悪くなりました。そして2011年に起こったChristchurchの地震で観光客が一気に遠のきました。

ここへ来て観光客は増えつつあり、経済は少しずつですが上向きになってきていました。

ところがここへ来て大干ばつです。
農家の割合が多いニュージーランドで、農家のお財布に直接ダメージを与える大干ばつは国を転覆させる恐れがある巨大で爆弾です。

しかも、一度水が足らなくて涸れてしまった作物を今までと同じように戻すには数年を必要とします。つまり今回のダメージは数年に渡って尾を引く可能性があるそうです。

人口の割合が多い農家がお金を使わなければ、お店はお金が入ってきません。
お店にお金が入ってこなければ、その雇用者たちも数を減らされたり労働時間が減って収入が減ってしまいます。

skitched-20130320-203314
This photo was originally taken by turbotoddi

自分たちにできることは

問題は自然なので、節水に心がけるくらいでしょうか。

あとはてるてる坊主を作るとか、どこかで有能な祈祷師を探してきて雨乞いしてもらうとか…。

今週末はニュージーランドの南島では大雨の予報、北島もそのあと雨が降るかもしれません。そろそろドカッ!と雨が降って欲しいものです。

皆さんも雨乞いのご協力よろしくお願いします。

こんな記事もよく読まれています

COMMENTS