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日本ではあまり馴染みがないのかもしれませんが、今日はInternational Woman’s Day。日本語だと国際女性デーです。
もともと1904年にニューヨークで女性労働者が参政権を要求してデモを起こしたのがきっかけで始まった国際女性デーですが、それにちなんでThe Economistというイギリスの週刊新聞が「先進26ヶ国で女性が働きやすい国」がどこなのか調査を行いました。
その調査の結果、姉妹サイトの日刊しみこむ英単語でも紹介したんですけど、ニュージーランドが「先進26ヶ国で女性が働きやすい国」の1番に選ばれたそうです!
This photo was originally taken by HSBC UK Press Office
調査の内容
この調査結果は経済協力開発機構 OECD (The Organisation ofr Economic Cooperation and Development)の調査データを元に導き出されたそうです。
調査の対象になった項目は以下の5つです。
- 高等教育を受けた男女の比率
- 女性の社会進出具合
- 男女のお給料の違い
- 職場の上級職の男女比
- お給料に対しての育児にかかる費用の割合
これは「女性が男性と対等な立場で仕事を行えるチャンスがあるかどうか」を調べるためのもので、これらの合計が各国のランクを決めることになります。
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調査結果
ニュージーランドが1位なのは、もうすでに書いたのでわかりますね?
ちなみにニュージーランドはThe Economistで「もしあなたが働く女性ならニュージーランドに引っ越すべき」と言わせてしまうほどの好評かを得ています。
と言うのもニュージーランドはすべての項目に置いていちばんスコアが良かったからです。
では日本はどうだったんでしょう。
1位から10位まで
まずは上位10ヶ国を紹介したいと思います。

1位のニュージーランドから2位3位のノルウェーとスウェーデンはスコアがすごく近く、4位のカナダとけっこう差がありますね。
意外だったのはスペインとかポルトガルの順位が高いことです。
11位から20位まで

ここでもまだ日本は出てきません。
ここへ来てアメリカが出てきます。イスラエルとかスロバキアが出てきて驚きました。
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21位から26位
やっと日本が出てきたかと思えば、なんとまさかの26位中25位でした。
日本のランクが低い大きな理由は、上級職の男女比が圧倒的に悪かったそうです。
ニュージーランドはグラフを見ると88くらい。日本はたったの35です。驚きの差が出てしまいました。
ニュージーランドと言えば女性の権利が強い国
ニュージーランドと言えば世界で一番最初に女性の参政権を認めた国として有名です。
日本が女性の参政権を認めたのが1945年、アメリカやカナダで1920年なのに対して、ニュージーランドは1893年、日本と比べたら52年も前から認められていました。
This photo was originally taken by United Nations Development Programme
さらにニュージーランドは世界で最初に、政治のトップ3が女性で占めた国でもあります。
首相がHelen Clark (任期1999-2008)、総督がSilvia Cartwright(任期2001-2006)、そして最高裁判所の長官としてSian Elias(任期2001,2006,2011)が選ばれました。
ちなみに総督の仕事は立憲君主(国王の代理)で、議会の解散や内閣の任命解散、首相の任命解任、国防軍の最高指揮権が与えられているそうです。
日本ではこのニュース話題になってるのかな?
こういうニュース。例えば朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、その他Yahoo!などで「国際女性デー」やそれに関する言葉で検索してみたんですけど掲載されていませんでした。
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先進26ヶ国で25位という結果はもちろん誇れる結果じゃないからこそ、報道されるべきニュースのような気がします。
この報道されないことこそ男性がその報道の権利を握っていて、「こんな結果が広まって男女平等と騒がれたら面倒」などと思っている証拠のような気もします。
いろいろ大人の問題なんでしょうね、きっと。
情報元
Daily chart: The glass-ceiling index | The Economist
NZ the best country for working women – Life & Style – NZ Herald News