公共病院で魔術による治療→閉鎖 @ Whanganui

もともと去年10月に報じられたニュースが再び新聞で話題になっていたので紹介したいと思います。

Whanganuiにあるワンガヌイ病院に新設された「自然治癒クリニック」で魔術などによる治療が行われていたとして、開設から5週間で閉鎖に追い込まれたそうです。

いったいどんな経緯でそんなことになっちゃったのでしょう?

開設当初のウソ

このニュースではその魔術による治療をするクリニックを立ち上げようとした医師の名前は公開されていません。
なので、相手ここではHarry氏とさせてもらいます。

このHarry医師。
もともとワンガヌイ病院で飲み薬や針などを使わない主にマッサージやマオリの伝統的な治療医学を主体にした自然治癒クリニックを開設したいと病院と掛け合いました。

結果、その申し出は「試用期間3ヶ月の間にスタッフ達に治療を施し問題がなく、ある程度の効果が期待できれば、3ヶ月後から患者に対しての診察を行う」という条件で受理されました。

試用期間がスタートしてしばらくすると、治療を受けたスタッフからあまり良い声は聞きませんでした。でも病院側としてはあまり気に止めていませんでした。

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This photo was originally taken by hollowcrown_
ところがある日、このHarry氏がもともと申請していた治療方法ではないやり方で施術していたことがわかりました。

5週間ほど経ち、約75名のスタッフが治療を受けた頃、Harry氏らが行っていたのは主にクリスチャンによる祈祷や、霊気(英語でもReiki)やタロットカード的なもの、さらにカラーセラピーによる治療でした。

さらにHarry氏はWhanganuiにあるWhanganui School of Witchcraft and Wizardry(ワンガヌイ魔法学校)と深く関わっていたことがわかりました。

どうやらこのHarry氏。さまざまな理由で実名は公表されていませんが、ある種の職権乱用を行い結果的にこういった治療を一般の人たちに行えるようにウソをついてクリニックを開いたそうです。ところが病院側はこう言った治療方法を良しとはせず、試用期間の途中であったにも関わらず、即刻閉鎖したそうです。

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This photo was originally taken by hollowcrown_

個人的にはこう思う

この問題はニュースサイトStuff.co.nzで60件以上のコメントが付いて、いろいろ喧々諤々(けんけんがくがく)な意見が交換されています。

多いのは「治療とは何か」「なんで病院で霊気の治療はしちゃいけないのか」という奥が深い問題です。

例えば漢方や古くからある民間医療。さらに霊気、祈祷といった科学的には解明されていないけど、効果があるとされている治療方法。さらにカラーセラピーと言った心理的なもの。
そして医学的に、科学的に解明された現代医学どれも治療と言えば治療なんです。

自分自身、どれが良くてどれが悪いとこの場で言うつもりはありません。

でも、病院が閉鎖に踏み切った理由は「現代医学ではない、さらに科学では解明できない治療方法を個人が経営する病院ではなく、公共の病院、しかも公共のお金を使ってクリニックを開設しようとしたから」でした。
それを考えると、ニュースサイトのコメントでは批判的なものも多かったんですけど、病院の決断は正しかったように思えます。

それにしてもWhanganuiにあるワンガヌイ魔法学校。いろんな意味で気になります。

そして元の記事に付いていた
医者はホグワーツ卒業したんだろうな?
というコメントにはちょっとニヤッとした笑いを提供してもらいました。

※ホグワーツはハリーポッターに出てくる魔法学校の名前です。

情報元
Link with witchcraft closes Whanganui Hospital therapy… | Stuff.co.nz
Clinic closed over 'witchcraft' fears | Stuff.co.nz

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