海外ではタブーな麺をすする音とワインの密接な関係

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日本人でも、多くの人が知っている「海外でやってはいけないこと」の1つに「麺をすすって食べる」というのがありますね。

以前だったら「蕎麦は音を立てて食べなきゃ美味しくない」という人が多かったのが、最近の若い子(って言う言い方は年寄り臭いんですけど)は音を立てて食べることすらできない人もいるそうです。

ところでもし「麺をすすって食べる」を海外で、パスタを食べるときとかにやってしまったら、大ひんしゅくです。

でも、そもそもなんで「麺をすすって食べる」んでしょうか。いろいろ調べてみると意外なことにワインとの密接な繋がりが見えてきました。

由緒正しい蕎麦の食べ方

蕎麦:Soba

蕎麦を食べるとき音を立てるのは、いったいいつから始まったんでしょう。まずそんなところから調べてみました。

紐解いていくとけっこう奥が深く「蕎麦は音を立てて食べるべし」という内容が、礼儀作法にすごく厳しかった江戸時代の武家の作法書にも載っていたことがわかりました。

さらにお寺のお坊さんたちは常に「無音」を良しとしたにも関わらず、蕎麦を食べるときだけはズゾーっとすすって食べてよかったそうです。

「いつから」という起源までは辿れませんでしたが、「蕎麦は音を立てて食べる」というのは由緒正しい作法だったようです。

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なんで音を立てて食べるのか

江戸東京博物館

由緒正しい作法だったのはわかっても、なんで音を立てて食べるのかがわかりませんね。

「なんとなくあのズゾーーっていう響きが好きだから」とか、そんな理由で作法になったわけじゃないと思って、今度は音を出す理由を調べてみました。

そしてわかったのは

徳川綱吉が始めた悪評高い生類憐れみの令を廃止したことでも有名な6代将軍徳川家宣が、音を立てて食べていたからだった

なんていう説は出てきませんでした。

本当の理由は、音を立ててすすると、麺とお汁、さらに空気が口の中に一緒に入ります。すると蕎麦とつゆの香りが引き立ち、美味しく食べられるからなんです。

「音を立てて空気を口の中に入れると香りが引き立つ」

そんな飲み方をする飲み物ありますね。

そうです。

wine flight

ワインです。

ソムリエがワインを味わうとき、音を少し立てながら口の中に空気を入れて飲みますよね。
実際、ワイン以外でも料理を味わいたいときに、口から空気を入れて鼻から抜くと味の違いがよくわかります。

蕎麦を音を立てて食べるのは香りを楽しむため

「蕎麦は香りと喉ごし」なんて言葉があるほど、香りが大切な食べ物。
だからこそ、香りを楽しむ食べ方が定着して、それが作法として定着したわけですね。

まぁ、だからって今の世の中で本当に香りを楽しむために音を立てている人は少ないんでしょうけどね。
多くの人が意味もわからず「そういうものだから」という理由で音を立ててると思います。

もし、海外の人に「なんで日本人は音を立てて麺を食べるんだ」って言われたら、「ワインテイスティングのとき、音を立てるでしょ?それと同じで香りを楽しむためだ」と言ってみても面白いかもしれませんね。

ま、ワインテイスティングはあんなに激しいズゾーーーーって音は出しませんけど、きっと納得してくれると思いますよ。

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