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追記 2014年9月2日
道路交通法が変わったことでラウンドアバウトが導入されましたね。それに合わせてもう少しわかりやすい説明&ラウンドアバウトがどこにあるか?のリストを作ってみました。
日本でニュージーを体験?ラウンドアバウトが日本各地で急増中!
良ければこちらもご覧ください。
昨日、日刊ニュージーランドライフのFacebookページの「小ネタNZ」というコーナーで「長野県飯田市に日本で初めて導入されたラウンドアバウトシステム」のこと紹介しました。
その投稿に対して、過去最高なんじゃないかと思うほど多くの方からコメントをいただきました。
その中で何人かの方が「ラウンドアバウトとロータリーの違い」について疑問に思っている方がいらっしゃいました。
言われてみると確かに違いって知りませんでした。
そこで「こりゃ明日の良いネタ見つけたぞ!」ウッヒッヒ 皆様の疑問にお答えすべく、そして自分の疑問を解決すべくいろいろ調べてみました。
インターネットでも情報は交錯している
いろいろ調べていくと、ラウンドアバウトと海外のロータリー、さらに日本のロータリーをごちゃ混ぜに解釈していたり、そもそも同じものだと思っている人たちが圧倒的に多いようです。
ロータリーの交通ルールについて質問する掲示板でラウンドアバウトの説明をしている人もチラホラいました。
なので、キチンと道路交通法も調べたロータリーとラウンドアバウトの違いを調べてみました。
決定的な違いは誰に優先権があるか
いろいろ調べていってわかったのは、決定的な違いはどっちに優先権があるかでした。
わかりにくいと思うので絵にしてみました。
例えば、この状態。
青い車はすでに円の中にはいって画面左に抜けていこうとしています。そして赤い車はこれから進入しようとしています。
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このときラウンドアバウトの場合、赤の車はニュージーランドの言い方をすると”Give way rule”という道を譲らなければいけないシステムが働くので、青い車に優先権があります。
ところが日本のロータリーの場合。
ちょっと難しいことを言うと、道路交通法の第3章「車両および路面電車の交通方法」の6節「交差点における交通方法など」の第36条に
車両の場合、その通行している道路と交差する道路を左方から進入してくる車両および路面電車の進行を妨害してはならない
という大原則、わかりやすく言えば「左側優先」があります。
そのため青い車にとって、赤い車は「左方から進入してくる車両」ということになり、優先権が赤い車に発生します。そして青い車は赤い車が進入するまで待っていないといけないんです。
日刊ニュージーランドライフのFacebookページでT.Fさんに教えていただいた近畿中央病院近くにある兵庫県伊丹市車塚2丁目(Google Mapsで見る)のロータリーでは原則として進入する側が優先で、ロータリーの中の車はロータリーに入ってくる車がいる場合止まらないといけません。
その結果、どうなるか。
ロータリーの中は大渋滞が生まれやすくなってしまいます。
それを回避する策として、進入車線のところに「止まれ」のサインを置く処置を取っているロータリーもあります。
例えば日刊ニュージーランドライフのFacebookページでK.Yさんに教えていただいた千葉県稲毛区みどり台2丁目(Google Mapsで見る)のロータリーには「止まれ」が設置されています。
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大きな地図で見る
そうすると、上の図で言うと赤い車は必ず止まり、安全を確認しなければロータリー内に進入できず、道の優先権は青い車に移行します。これっていわゆるラウンドアバウトと同じ感じなんですよね。
違いはラウンドアバウトは「止まれ」のサインではなく「右から車が来てたら止まる」「来てなかったら止まらなくても良い」なんですけど、「止まれ」付きロータリーは必ず止まらなければいけません。
周りのロータリーをチェックしてみよう
ちなみにここで言っているロータリーはバスやタクシーのロータリーのことではありません。
正確にはロータリー交差点と言われるものです。
上で紹介したもの以外にもロータリーは日本に何か所かあるようです。
そこに「止まれ」のサインや「信号」があるのかどうか。ない場合みんなキチンと交通ルールを守っているのか観察してみましょう。
ちなみにラウンド・アバウトのシステム自体はいろいろ調べてみましたがやはり長野県飯田市のものが初で今後、さまざまなところで実験的に使ってみて、事故もなく、ドライバーの混乱がないようであれば日本でも本格的な導入の可能性があるそうです。
繁華街など車の通りが多いところではラウンドアバウトは向かないと思うんですけど、交通量が少ないところでは信号を使わずエコだったり、運転手としては、車が全然来ないのに待っている赤信号がなくなるわけなので、積極的に取り入れていったら良いなと思います。
そうすれば日本人もニュージーランドに来てラウンドアバウトで戸惑わないし、楽しく旅行で来ますよね!
情報元
ラウンドアバウト – Wikipedia
ロータリー交差点 – Wikipedia
他、10サイト以上