「ニュージーランドでネコ追放の声」が全世界で話題に

今、世界各国がニュージーランド人の経済学者であり実業家でもあるGareth Morganが唱えている「ニュージーランドからネコを追放するべき」という意見で盛り上がっています。

もちろんニュージーランド国内でも各紙が彼の意見を取り上げ、ニュースとして取り扱っています。

いったい彼は何でこのようなことを言い出したのでしょう?
ネコアレルギー?ネコ恐怖症?なんでしょうか。

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Gareth Morganの主張

ニュージーランドには政府が認識しているだけでも140万匹のネコが生息しています。
このほかにも野生のネコなどを入れたら、相当な数のネコがニュージーランド全土にいることになるわけです。

ニュージーランドは世界的に見てもネコの所有率が高く、全体で48%の家にネコがいるそうです。ちなみにアメリカでは33%らしいです。日本は調べてみたんですけど、はっきりとした数字は出てきませんでした。家猫の数だけ見ると800万頭とも1,000万頭とも言われていますが、人口の違い(440万人強と1億3千万人弱で28倍)を考えると、やはりニュージーランドはネコが多いのかもしれません。

そんなネコですが、ネコは習性として鳥とかネズミを捕まえて殺しています。

彼はそこに目を付け、ニュージーランド固有種の鳥を滅亡に追いやっているのはネコだと白羽の矢を立てました。

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This photo was originally taken by geckoam

彼は彼自身のウェブサイトCats to goで

That little ball of fluff you own is a natural born killer
意訳:そのあなたが飼ってるフワフワッとしたものは生まれもっての殺し屋だ

と訴えかけた上で、「今すぐネコをすべて安楽死させろ」とまでは言わなくても、ネコは1日中家にいるべき。それが出来ないのであれば、そのネコ以降、新しくネコを飼うべきではないと言っています。また家の中にいるネコは去勢して数を増やせなくした方が良いし、ゆくゆくはネコがいない国にするべきだと述べています。

日刊ニュージーランドライフの読者の方の大半がそうだと思いますが、ニュージーランド国内でも、この活動・意見を良く思っていない人や反対している人が大半を占めています。
中には人種差別ならぬ、動物差別だという声も上がっています。

現にGareth MorganのサイトCats to goにある投票でも「あなたは今飼っている猫を最後の猫にしますか?」という質問がされていて75%(874人)が「No」と答えています。

個人的にはこう思う

ネコが鳥を殺してしまうのは事実です。
「あ、この鳥は固有種だから殺さないでおこう」とかネコには出来ません。

でも、この国の固有種を絶滅に追いやっているのは他ならぬ人間です。
人間がいなかったこの土地に踏み込んできて、自然を破壊して住む場所を追いやり、人間が持ち込んだネコやネズミ、植物がさらにが生態系を壊して、固有種を絶滅に追いやっているわけです。

それをネコを侵略者に見立てて、悪者は消えた方が良いという主張は本来の侵略者である人間を棚に上げた自分勝手な意見でしかないように思えます。

こういう問題って捕鯨問題とか、宗教問題と同じで議論しても意見が合わない人同士は平行線ですからね。解決するのは難しいように思えます。

個人的にはネコは大好きなので、この意見がもっと過激にならないことを祈ります。

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