「すみません」より「ありがとう」

昔働いていた会社の部長さんで「すいません」が口癖の人がいました。

何か落とした物を拾ってもらっても「すいません」
電話を転送してもらっても「あ、すいません」
とにかく何かのお礼の言葉として「すいません」をすごく多く使っていた。

その当時同じ会社にいた香港人とフランスで長いこと育った日本人の同僚が彼に対して「そのすいませんは謝ってるの?お礼してるの?」とよく言ってた。

当時はその「すいません」に違和感がなかった。
むしろその香港人とフランス育ちの日本人に対して「謝ってるのかお礼してるのかなんて、そんなのわかるじゃん。いちいちうるさいな」とすら思っていました。

でも、ここ数年この「すみません」と「ありがとう」を正しく使いわけた方が良いって思うようになりました。



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なんでそう思うようになったのかというと、海外に来て日本人は英語で「Sorry」という言葉を使いすぎたり、何かと謝りすぎていると気がついたからです。

誰かが何か手伝ってくれた場合、日本人だったら「ごめんね、手伝っちゃってもらって」って言う人がいます。

でも、英語だと「手伝ってくれてありがとう」です。
上の例の「スミマセン」も本当は「物を取ってくれてありがとう」「電話を転送してくれてありがとう」と言います。

日本語のスミマセンは、「手伝ってもらって申し訳ない」とか、遠回しに感謝の気持ちを表しているんでしょうけど、なんか遠回りです。

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日本食レストランにて

海外の日本食レストランでは、とにかく「Sorry」という言葉を聞きます。
たとえばお客さんを待たせてしまったときは間違いなく「Sorry…」と言われます。
でも、これを「Thank you for wating(待っててくれてありがとう)」と言いなおすだけで、どこか変わってきます。

お皿をお客さんが片付けてくれていたら、ウェイトレスは「Sorry」と言います。
これも、「Thank you for that」とかお礼の言葉にしてほしいなーと思うことが多々あります。

実際ニュージーランドの英語圏の人がウェイトレスをしていると、もちろん状況にも寄るけどウェイトレスに「Sorry」と言われることはありません。たいがい「Thank you」という言葉を聞きます。


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どっちでもいいじゃんって思うなら

自分も昔はそうだったんですけど、「すいませんよりありがとう」って言おうとか言われたら「気持ちはお礼してるんだから、どっちだって良いじゃん」って言う人も多いと思うんです。

でも、どっちでも良いんだったら「ありがとう」を使って欲しいです。

「すいません」は謝罪です。罪や過ちをわびることです。
「ありがとう」は感謝です。ありがたいと思う気持ちを表すことです。

もし本当に「すいません」の意味で使っていたとしても、その「ごめんなさい」の気持ちを伝えるよりも「相手に感謝する気持ち」を持って「ありがとう」と言った方が、言われた方も言った方も気持ちが良いと思います。

なんかそんな小さなことでも、世界が変わりそうな気がしませんか?

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