ラム・マトン・そしてホゲットの違い

ニュージーランドのお肉と言えばやっぱりラム肉を想像する人が多いと思います。
実際ニュージーランドでは日本とは比べものにならないくらいラム肉が消費されています。

では、ラム肉の定義って何か知っていますか?
ある程度年を取ったらマトンになるというのは知っていても、「ある程度」ってどのくらいなんでしょうね。

そしてラム・マトン以外にホゲットという状態があるのも意外と知られていないと思うので、この辺の定義について紹介したいと思います。


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ラム肉はかなり一般的なお肉

日本だとお店でなかなか見かけないラム肉ですが、ニュージーランドではどこのスーパーに行っても普通に売っています。

年間消費量で言うと、ビーフが30キロ。そしてラム肉が25キロくらい消費されるらしく、ビーフとほぼ同じくらい一般的な肉だというのがわかると思います。

ちなみに日本人は年間にビーフを10キロほどしか食べていません。
ラムに限ってはほぼゼロ。ということは牛肉とラムだけの合計を考えても日本人とニュージーランド人では肉の消費量が6倍くらい違ってしまうんですね。

そこに豚肉・鶏肉を入れて比べてみたら、もっと顕著な差が出そうでなりません。

ラムとマトンの定義


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ラムとマトンの定義は国によって若干違ってくるそうです。
なので、ここではニュージーランド流の定義の仕方を紹介したいと思います。

ラムの定義と種類

生まれてから12ヶ月以内で、永久歯が生えていない子羊のこと。
一般的にクセがなく、脂肪が少なく食べやすいです。

Milk-fed Lamb
中でも、母乳だけで4-6週間育てて体重が5.5kg-8kgになった子羊を「Milk-fed lamb」と言います。
一番、味や柔らかさなどが良いとされていますが、手間もかかるし体が小さいため市場に出回る量が少ないので、それなりのお値段がするそうです。

Young Lamb
Milk-fed Lambと同じミルクだけで育てたラム。生後6-8週間たった子羊のことを言います。

Spring Lamb
Milk-fed Lamb→Young Lamb→そしてSpring Lambは母乳だけで3ー5ヶ月育てた子羊のことを言います。

Grass-fed Lamb
ミルクで育ったラムを3ー6ヶ月牧草で育てたラム。ニュージーランドやオーストラリアでは見かけることがありますが、Milk-fed Lamb同様アメリカなどでは見かけないそうです。

Grain-fed Lamb
たいていのラムは出荷前に穀物を与えて、体が大きくなるように育てられます。
何を食べさせるかでそのラム肉の味や値段が大きく変わってきます。

マトンというのは


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永久歯が2本以上生えているメスの羊か去勢されたオスの羊。
つまりこの時点で去勢されていないオスは食用ではなくなってしまうんですね。オスの羊は羊毛として使われたり、最終的には家畜やペットのエサとか肥料にされてしまいます。

マトンの味は日本人だとけっこう食べ慣れなくて苦手な人が多いほどクセがあります。そしてお肉も堅めなのでステーキとして食べるよりシチューにしたり、長い時間かけたローストなどにして食べることが多いです。

あれ?ホゲットは?

まったく馴染みのないホゲット。

ホゲットは上のラムとマトンの期間を見てもらうとわかるんですけど、ラムは生後12ヶ月以内で永久歯が生えていない状態をラムと言います。

マトンは2本以上永久歯が生えた羊です。つまり永久歯が2本までは「ホゲット」と呼ばれるわけですね。

でも、お店でホゲットの肉って見たことありません。見たとしても気がついてないだけかもしれないですけどね。

何気にお店ではこのホゲットをラムと偽って、安い値段で売っていることが多いそうです。というのはニュージーランドでは解釈の仕方によって、1本目の永久歯が生えていても磨り減っていなければ、「ラム」と言っても良いという話もあるそうです。

なのでかなりホゲットは曖昧な存在なんですよね。

そんなホゲットはラムと比べてクセがあり、お肉も少し堅めなのでステーキとして食べるより、長い時間かけて調理して食べるマトンと同じように扱われることが多いそうです。

残酷だと思いつつもラム大好きです

こんな風に「永久歯が生えていない子羊」とか書いたり、可愛い羊の写真を載せておきながら言うのも変ですが、ラム大好きです。
あの豚肉にもないビーフにも鶏肉にもない、独特な風味がなんとも言えません。

でも、無駄な殺生がないように食べたら、感謝の気持ちいっぱいで完食したいと思います。

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