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ニュージーランドのことをオーストラリアの一部だと思っている人に時々遭遇します。
「ニュージーランドに住んでいる」というと「ビーフの美味しいところ?」と聞かれ「それオージービーフだから」と思うこと数回。
オージービーフはオーストラリアの牛肉でオージー(Aussie)肉だからオージービーフなのに。。。と言いたくなってしまいます。
さらに「昔、タスマニア物語見たよ」という人もいました。タスマニア物語はオーストラリアのタスマニア島を舞台にした日本映画です!
そんなこんなで正確には「オーストラリアと混同している人」が多いわけなんですけど、でも実はその昔、本当にニュージーランドはオーストラリアの一部だったことがあるんです。
オーストラリアと間違えられることに繊細なニュージーランド人
ニュージーランド人はオーストラリア人を、またオーストラリア人はニュージーランド人をどこか笑いものにする傾向があります。
もちろん全員ではありませんが、なにかライバル視をしているというか、同じと思われたくないというか。なので、ニュージーランドでは昔話題になったCMで「これだからオーストラリア人は。。。」というセリフがあります。
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この動画に出てくる子どもたちはものすごいニュージーランド訛りの英語を話します。
いったい何を言っているかわからない人も多いと思うので、セリフを載せておきます。僕自身も良くわからないところが多く、調べてしまいました(笑
金髪:What are you doing this weekend
黒髪:I’m putting up a retaining wall
金髪:Doing it yourself?
黒髪:Nah, I’m going to get some bloke in.
金髪:Oh, come on mate, do it yourself!
黒髪:She’s a pretty big job.
金髪:You’ll be allright.
黒髪:Y’reckon?
金髪:We can knock it over in half a day.
黒髪:Yeah?
金髪:Get a couple of mates around.. HEY JONESY
金髪2:Huh?
金髪:Give us a hand with the job Saturday.
金髪2:Mate, you’re dreaming
黒髪:Ozzies.
金髪:ugh, no surprises there.
こんなことを言っていました。訳を書いていくと全体が長くなってしまうのでここでは書きませんが、「自分で修理しようとする、DIY精神が旺盛なニュージーランド人の子どもが、オーストラリア人の子どもに「一緒にやろう」といったところ、オーストラリア人の子どもが「冗談だろ」と言ったことに対して、「だからオーストラリア人は。。。」となるお話です。
ニュージーランド人とオーストラリア人のあいだではそんなことがいろいろあるわけです。
歴史を紐解いてみましょう
さて、そんな余談はさておいて。
その昔、「ニュージーランドはオーストラリアの一部でしたよ」という話に戻りましょう。
1840年。ワイタンギでマオリとイギリスのあいだで「ワイタンギ条約」という条約が結ばれ、ニュージーランドは正式にイギリスの植民地になりました。
でも、実際はワイタンギ条約が結ばれるよりもずっと前の1800年代前半、もしくはもっと前からすでにイギリス人によるニュージーランドの植民地化は始まっていました。
そのときニュージーランドは1つの国としては考えられておらず、オーストラリア、New South Walesの一部と考えられていました。
New South Walesはオーストラリアの右側にある州の名前です。
New South Walesにある都市というと、シドニーが最大の都市です。ちなみにブリスベンやゴールドコーストはQueensland、メルボルンはVictoriaにあります。
ニュージーランドが1つの国としてイギリスから独立したのは、イギリスの正式な植民地となった1840年から67年経った1907年です。
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歴史が浅い国だと過去を遡るのが意外と簡単
今回の件だけではありませんが、ニュージーランドやオーストラリアは歴史が非常に浅いため、古い情報を探し出すのが意外と簡単です。
1800年代ということは今から200年ちょっと遡れば国の生い立ちがだいたい把握できてしまうわけですからね。
日本で1800年といえば江戸時代中期。将軍は11代将軍徳川家斉の時代です。その時代に、イギリス人は世界中を船で駆け回り、各国を植民地にしていたのかと思うと、凄いですね。
ということで、今回はニュージーランドのちょっとした雑学でした。