ライブとコンサート、リサイタル、フェス、GIG(ギグ)の違い

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この記事では「ライブ」や「コンサート」「フェス」といったアーティストの公演の名称の違いを解説します。

アーティストの公演といえば以下のような呼び方をします。

  • ライブ
  • コンサート
  • フェス
  • ギグ(GIG)
  • リサイタル

これらには厳密な使い分けがあるのでしょうか。

目次

「ライブ」と「コンサート」はほぼ同じ意味

まず初めに「コンサート」と「ライブ」この2つはほぼ同じ意味と考えて問題ありません。

このあと紹介する「少しの違い」を知って、言葉のイメージを掴んでおくと今後の使い分けの役に立つかもしれません。

コンサートとライブが生まれた流れ

もともと「コンサート」は英語の「concert」から来ています。が「音楽会」「演奏会」という意味です。

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そして、コンサートという言葉の中には、今でこそあまり見かけませんが、「フィルムコンサート」というアーティストや演奏家が生で演奏しないものもあります。

実は2023年5月6月に美空ひばりの当時のコンサートの様子を公民館などで上映するコンサートが開催されルなど、今でもフィルムコンサートは開催されています。

そういった「生じゃないコンサート」と区別するためにアーティストや演奏家が生で演奏するコンサートを「ライブ・コンサート」と呼ぶようになり、それが短くなって「ライブ」と呼ばれるようになりました。

言葉のイメージが若干違う

上でも触れたとおり、もともと「コンサート」という言葉があり、そこに「ライブコンサート」という言葉が誕生しました。そのため「ライブ」は比較的新しい言葉とも言えます。

そのため「クラシックのライブ」という言い方はあまりしません。「クラシック」は「コンサート」のほうが一般的です。

とはいえ、コンサートの運営が今の人たちにも注目してもらいたいという意図で敢えて「クラシックライブ」を使ったりすることもあります。

逆にライブはロックやポップスのイベントで使われることが多いのですが、「絶対」ではありません。また「ライブ」ではなく「ライブ・コンサート」という言い方をすることも多いです。

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ライブは音楽だけとは限らない

「コンサート」は生演奏なのか、それとも映像を流すのか?等の違いはありますが、必ず「音楽」が流れます。

ところが「ライブ」はもともと「生」という意味なので「ライブ放送」や「お笑いのトークライブ」という意味でも使われます。

もちろんミュージシャンの「ライブツアー2023」をお笑いのトークライブと思う人はいませんが、言葉として「ライブ=演奏会」ではないということだけお伝えしておきます。

「リサイタル」は独演会・独唱会・独奏会

リサイタルはもともと英語の「recital」をカタカナにした言葉です。意味は「独演会・独唱会・独奏会」です。

そのため1人のアーティストのイベントで使われます。たくさんのゲストを呼んだ音楽イベントで使われることはありません。

ちなみに現在、ロックやポップスで「リサイタル」という言葉が使われることはあまりなく「ピアノリサイタル」「ギターリサイタル」や「演歌歌手のリサイタル」等で使われています。

「フェス」

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では続いて「フェス」がどんな言葉なのか解説していきます。

「フェス」は英語の「festival」やイタリア語の「festa」を語源とした言葉で「祭典」「祝日」といった意味を持ちます。

そのため音楽のイベント以外にも、「ビールフェス」「温泉フェス」「カレーフェス」など屋外のイベントはもちろん、スーパーなどで特設会場が設けられたりすることがあります。

そういったイベントの一環として「音楽の祭典」「ロックの祭典」「ジャズの祭典」として「ミュージック・フェス」「ロック・フェス」「ジャズ・フェス」が開催されています。

つまり「フェス」自体に演奏会は含まれず「お祭り」「祭典」という意味があるということです。

「ギグ(GIG)」はもともと小さなイベント

ギグはもともと1900年代初頭にジャズミュージシャンたちが使い始めた言葉といわれていますが、諸説あり発祥がよくわかっていません。

一般的に大規模なコンサートではなくライブハウスや飲食店などで行うライブ演奏など日雇いや期間を定めた単発の演奏のことを指したと言われています。そのためそういった演奏で生活する人たちのことを日雇い労働者のような意味で「gig worker ギグワーカー」と呼んでいました。

ところが1980年代に活躍したBOØWYや、その後氣志團が自らのコンサートのことを「GIG」と呼ぶようになり、一般の人たちにも知られるようになりました。

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まとめ

最後に今回紹介した「コンサート」「ライブ」「リサイタル」「ギグ」の使い分けをまとめます。

といっても、具体的な使い分けではなく、音楽イベントを開催する主催者やアーティストがもっともしっくり言葉を選べば良いと思います。

お祭り感を出したければフェスだし、敢えて今ではあまり使われない言葉を選んでGIGにするもの有りです。何がしっくりくるか、イベントの趣旨と照らし合わせて考えてみましょう。

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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