箱根駅伝の学生連合に付く「OP」って何?過去最高順位、弱い理由

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箱根駅伝を見ていて気になったことがありました。
それは「学生連合だけ順位ではなくOP」と書かれていることです。序盤1位を独走しているときから1位ではなくOPと書かれていて、ずっと気になっていました。

そこで「学生連合のOPとは一体何か」を中継中に調べたので、記事として情報をまとめておきたいと思います。

また同時に学生連合の過去最高順位と、なぜ学生連合は毎年弱いのか。その辺についても簡単に解説します。

目次

そもそも学生連合って何?

「OP」とは何か解説する前に「学生連合」とはどんなものなのか?から解説していきます。

学生連合、正式名「関東学生連合」は箱根駅伝の出場権を得られなかった大学に所属する選手の中から、優秀な選手だけを集めて構成されたチームです。

関東学生連合に選出される選手は「1校から1名」が原則で、毎年10月に行われる箱根駅伝の予選会で個人成績が優秀だった選手が選抜されます。

選抜されるためには「箱根駅伝本戦の出場経験がないこと」「留学生でないこと」などの条件があります。

もともと大学が予選を通過して箱根駅伝の出場権を逃してしまうと、どんなに優秀な選手も箱根駅伝に参加できなくなってしまうことから発足されたという経緯があります。

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関東学生連合の監督はその年の予選会で落選した大学の中で、もっとも順位が高い大学の監督が務めることになっています。

箱根駅伝に出てくる「OP」とは一体何か

箱根駅伝に出てくる「OP」の答えを書いてしまうとオープン(OPEN)を略した「OP」です。

箱根駅伝で順位が付くのは全然大会でシード権を獲得した大学10校と、その年の予選会を通過した大学10校の合計20校のみで、関東学生連合は順位が付きません。

そこでたとえ学生連合が1位を走っていても順位の欄には「OP」と記載され、2位の学校に「1位」と付くわけです。

ちなみに学生連合自体には順位が付かないものの、個人記録はそのまま有効となります。

もともと関東学生連合は2003年に開催された第79回に箱根駅伝の出場チーム数が増加されるのにともない「関東学連選抜チーム」が編成され、その後一時期は順位が付いていましたが、2015年に開催された第91回から名称が「関東学生連合チーム」となり、オープン参加(順位が付かない)に変更されました。

関東学生連合はなぜ弱い?歴代の順位

「余談」ではありますが、学生連合の過去の成績についても触れておきます。
学生連合は過去もっとも成績が良かった年が2008年に開催された第84回大会で「4位」でした。

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それ以外の年は?というとほとんどが10位以降、平均で18.25位、最高順位だった4位の年を抜いて平均を出すと19.5位という少し残念な成績です。

  • 79回(2003年) … OP 16位相当
  • 80年(2004年) … 出場なし
  • 81回(2005年) … OP 18位相当
  • 82回(2006年) … OP 19位相当
  • 83回(2007年) … 20位
  • 84回(2008年) … 4位
  • 85回(2009年) … 9位
  • 86回(2010年) … 16位
  • 87回(2011年) … 18位
  • 88回(2012年) … 17位
  • 89回(2013年) … 13位
  • 90回(2014年) … 出場なし
  • 91回(2015年) … OP 19位相当
  • 92回(2016年) … OP 11位相当
  • 93回(2017年) … OP 20位相当
  • 94回(2018年) … OP 21位相当
  • 95回(2019年) … OP 21位相当
  • 96回(2020年) … OP 19位相当
  • 97回(2021年) … OP 20位相当
  • 98回(2022年) … OP 14位相当
  • 99回(2023年) … OP 21位相当

では、なぜ予選大会で優秀な選手ばかりを集めた、本来であれば強い選手ばかりの集団なのに箱根駅伝で勝てないのでしょう。

理由は幾つかあります。

本来チームではない「寄せ集め」でチームワークが足りない

箱根駅伝はその年の大会が終わると、すぐに翌年の箱根駅伝に向けた準備が進められます。選手を選抜し、その日に向けて何ヶ月も前からもっとも調子が良い状態を箱根駅伝の日に持ってくるよう調節します。

ところが「関東学生連合」のチームは予選会が終わって、本戦までの期間は2ヶ月しかありません。その2ヶ月で体の調子を一番良い状態に持って行くのはもちろん、他のチームメイトと練習を重ねて「個人」から「チーム」になる必要があります。

ところが一緒に練習する期間は数回しかなく、各自が自分たちでトレーニングを行い、合間を縫ってビデオ通話などでミーティングを行う程度です。

そのため個々の選手の能力は高くても、チームとしてみた時に十分な力を発揮できなくなってしまうのです。

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外国人選手(留学生)は学生連合に入れない

チームワーク以外に「留学生は関東学生連合に入れない」ことで、チームとして好成績をおさめられないのでは?と言われています。

もちろんそれだけで成績が芳しくないわけではありませんが、一つの要因として考えられます。

箱根駅伝のOPは関東学生連合のオープン参加に由来

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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