「会席料理」と「懐石料理」2つの共通点と5つの違い

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「かいせきりょうり」という同じ読み方をする「会席料理」と「懐石料理」。この2つの料理、漢字が違うだけで同じ料理なのでしょうか、それとも全く違う料理なのでしょうか。

先日、テレビを見ていて気になったので違いを調べてみました。

共通点:ルーツが同じ

会席料理と懐石料理という2つの料理スタイルは「本膳料理 ほんぜんりょうり」という同じルーツ・起源を持っています。

本膳料理は鎌倉時代から室町時代にかけて武家の作法として確立されました。配膳のやり方、使う食器などなど儀式的な意味合いを持たせていました。

ちなみにもともと「懐石料理」は「会席料理」と呼ばれていました。「懐石」に変わったのは茶道と関わりが深い禅宗が関係しています。

禅宗の修行僧は懐に温めた石を入れ、ホッカイロの代わりのように使っていました。懐に石を入れて体を温めることで寒さや空腹をしのいでいました。その行為を温石(おんじゃく)といいます。

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懐石料理は温石のように体を温める食事という意味で漢字が変えられました。

共通点:一汁三菜

会席料理と懐石料理はどちらも和食の基本と言われている一汁三菜が基本とされています。

一汁三菜とはご飯と汁物、向付、そしておかずが主菜1品・副菜2本で構成されます。

違い1:そもそもの趣旨が違う

同じ起源を持つ会席料理と懐石料理なのですが、2つの料理スタイルは趣旨が大きく違います。

懐石料理はお茶会の前に提供される料理です。
お茶会で提供される濃い抹茶(濃茶)を楽しむための料理です。

一方、会席料理は江戸時代中期に特別な日に提供される日常の食事とは違う贅沢な食事で、宴会の席でお酒を楽しむことが目的です。

違い2:作法が違う

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懐石料理は茶会の前に提供される料理であることは紹介しました。

そのため会席料理は茶会の一部として扱われ、お椀の蓋の開け方から、蓋を置く位置、食べる順番などなど細かい作法があります。

一方、会席料理は懐石料理のような細かい作法はありません。

違い3:出てくる料理の量が違う

懐石料理は基本的に提供される食事の量が少ないです。
これは懐石料理は食後のお茶を楽しむための料理なので、最後にお腹がいっぱいになってしまっては困るからです。

そのため提供される料理の品数はそれなりにありますが、どれも少量です。例えばご飯はお茶碗に一口分くらいしか入っていません。

一方、会席料理は宴会の料理。そのため量が極端に少ないということはありません。

違い4:味付け・盛り付けが違う

懐石料理は食事の後で提供されるお茶を楽しむための料理のため、お茶の味を損なわないような味付けがされています。

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一方、会席料理はお酒を飲みながら食べる料理なので、お酒に合うものが提供されます。

例えば会席料理では揚げ物などが提供されますが、懐石料理は油っぽい料理はお茶の風味を損なうため提供されません。

また香辛料なども会席料理で使われることはありますが、懐石料理ではあまり使われません。

違い5:料理のでてくる順番が違う

懐石料理と会席料理で大きな違いの1つが「料理の出てくる順番」です。

なかでもわかりやすいのが「ご飯と汁物」が出てくるタイミングです。

懐石料理は食後に出てくる濃い抹茶を飲むための料理です。そのため最初からある程度、お腹がいっぱいになるよう飯と汁物は最初に出てきます。

ところが会席料理はお酒を飲むことを楽しむ料理なので、先にお腹がいっぱいになりやすい=お酒のおいしさを損なうご飯や汁物は最後に提供されます。

まとめ

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懐石料理と会席料理の違いを紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

家族や友だち、会社の人たちと日本食を食べに行くとしたら、多くの人が「会席料理」を選ぶのではないでしょうか。

懐石料理を選ぶと一般的な飲み会、食事会を想像している人は食事のボリュームや味付けにがっかりするかもしれません。

懐石料理はあえて「懐石料理、また日本を体験しに行く」ことを目的にすると楽しいと思います。特に京都など昔からの文化があるところで、旅のアクティビティーとして取り入れると良いかもしれません。

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