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この記事では「肉まん」「豚まん」「中華まん」の違いを紹介します。
僕は物心ついた頃から関東に住んでいました。ある時、大阪に行ったら「肉まん」と思っていた食べ物が「豚まん」と呼ばれていることに驚きました。
有名な豚まんといえば551蓬莱ですね。
新大阪駅で買って新幹線の中で食べている人がいると、あの豚まんの匂いが周りに漂ってきます。あと匂いといえば新横浜で崎陽軒の焼売弁当を買ってくる人も匂いでわかります。
では、関東などで言われている肉まんと関西で言われる豚まんは言い方が違うだけで中身は同じなのでしょうか。また肉まん、豚まんの他に中華まんというものがありますが、何か違うのでしょうか。そんなことを調べてみました。
大分類としての「中華まん」
まず最初に説明したいのが「中華まん」です。
「中華まん」というのは、肉まんの肉の代わりに中華っぽい具、例えば青椒肉絲(チンジャオロース)とか中華丼の具が入ったものではありません。
「中華まん」というのは、肉まんや豚まん、さらにあんまん、カレーまん、ピザまんなどの総称です。
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生地は小麦粉や水、砂糖、そしてふっくらさせるためのイーストやベーキングパウダー、他にも油や塩など基本は同じで、具材に合わせて砂糖の量を変えたりします。
中華まんのオリジナルは中国の蒸し料理「包子(パオズ)」や「饅頭(マントウ)」であるとされています。
日本の中華まんの元祖は諸説あるようです。
昔から日本の中華街では中華料理としての「包子」や「饅頭」が売られていました。
ところが味が中国人向けで日本人には合わなかったものを神戸の老祥記というお店が日本人に合う味に変えたという説や、新宿中村屋が日本人向けにアレンジしたという説があります。
肉まんと豚まんは基本的に同じ食べ物
では、肉まんと豚まんの違いをみていきましょう。
実は豚まんと肉まんは多少の味付けは違うものの、基本的に同じものです。
関西地方での呼び名が「豚まん」それ以外の地域では主に「肉まん」と呼ばれています。
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その理由は関西での「肉」のイメージが関係しています。
関西では「肉」といえば牛肉のことを言います。ところが「肉まん」で使われる肉は豚肉。
そのため、「豚肉が入っている」ことをわかりやすくするために「豚まん」と呼ぶようになったとか。
余談:肉じゃがの肉は豚肉?それとも牛肉?
少しだけ余談です。
関西が「肉をいえば牛肉」であることから肉まんを豚まんと呼ぶことはわかっていただけたかと思うのですが、それと少し関係する話を。
関東では「肉じゃが」の肉といえば豚肉が使われます。
これは正確には関東だけでなく東北や北海道も「肉じゃが=豚肉」というイメージを持つ人が多いです。
ところが関西、正確には関西より西(但し鹿児島や沖縄は除く)は肉じゃがに牛肉が使われています。
例外として北海道と沖縄、それと宮崎県では肉じゃがといえば豚肉が使われているそうです。
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まとめ:最近は豚まんと肉まんの違いが変わりつつある!?
さて「豚まん=関西」「肉まん=それ以外の地域」と書いてきましたが、今ではその違いが少し変わってきているのかもしれません。
2022年3月の時点で全国のコンビニで販売されている肉まんと豚まんの違いを見てみるとわかります。
例えばセブンイレブンの場合、関東では「ふんわりxごろっと肉まん 140円」と「もちもちxずっしり 大入り豚まん 214円」という2種類が販売されています。
一方関西では関東と同じ「ふんわりxごろっと肉まん 140円」と「もっちりxジューシー 特製豚まん 181円」の2種類が販売されています。
関東と関西で微妙に名前が違って、値段も違いますが、豚まんの方が高級路線です。
他にもファミリーマートは「極旨 黒豚まん 198円」と「ジュわっと旨み引き立つ本格肉まん 130円」という2種類が全国で販売されています。
もちろんコンビニ2社の話ではありますが、全国で展開している大手のコンビニチェーンがこういう売り方をしていると、だんだん「豚まんの方が美味しい」「ちょっと高い」というイメージになるかもしれません。