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ニュージーランド政府は新型コロナウイルスの警戒レベルを1に引き下げると発表しました。
施行されるのは6月8日の24時から、つまり6月9日に切り替わった瞬間からレベル1に引き下げられるということです。
一報を聞いた首相。娘の前で踊る
首相のジャシンダ・アーダーンは「警戒レベルが下がる」という一報を受けたとき、娘の前で踊ってしまったそうです。
ニュージーランドは17日間感染者がゼロ、しかも6月8日現在陽性反応が出ている人もゼロで事実上、ニュージーランドから新型コロナウイルスは消えたことになりました。
※もちろん「政府が把握している範囲内で」という大きな注釈が付きますが。
感染者が今いなくてもまた現れるであろうことを政府はわかっていて「感染者が再び出ることは我々の失敗ではない」としています。
ニュージーランドは最初に感染者が出て101日目でここまで至ることができました。
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レベル1になると生活はどう変わる?
気になるのは警戒レベルが1に引き下げられることで、市民の生活はどうなるのか?ではないでしょうか。
明日6月9日になると、ニュージーランドでは飲食店や学校、スポーツ施設、旅行などの制限が基本的に撤廃されます。
つまり普通の生活に戻れるということです。
ただし1つだけ制限があるものがあります。それは入国です。
もし入国できたとしても強制的に14日間の隔離をしなければいけません。
また引き続き市民に対しては手洗いや咳やくしゃみをしたときに肘の内側にすること、行動記録を付けることを求めています。またビジネスに対しても新型コロナウイルスの追跡を行うためのQRコードを配備するようお願いされています。
情報元:New Zealand will be at Alert Level 1 on Tuesday 9 June | Unite against COVID-19
今後も景気回復と感染予防がカギ
ニュージーランドがここまでの効果を出せたのは、人口が小さいこと、そして何より国境を完全に閉じたことが大きな要因になっています。
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ただニュージーランドは観光大国。各国から旅行者が来たり、留学生やワーキングホリデーの人たちが来ることが大きな国の収入源でした。
それを完全に断たれてしまった現在、旅行代理店や留学エージェントはもちろん、国中の宿泊業や観光客が来ることで潤っていた飲食店などがすべて苦境に立たされています。
しかもニュージーランドだけではありませんが、ニュージーランド政府も市民に生活保護などの支援金を出すなどして財政は火の車です。
あと忘れていけないのは新型コロナウイルスの感染が完全にゼロになったわけでも、市民全員に耐性ができたわけでもありません。そのため第二波、第三波が来る可能性はゼロではありません。
その辺をどう政府は舵を切っていくのか、また市民に影響があるのか、いろいろ情報を発信していきたいと思います。