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ニュージーランドはここ数年、プラスチック袋やプラスチックのストローの使用を止めることに力を入れています。
カフェなど飲食店がプラスチック製のストローを使わないようにしたり、スーパーマーケットでは買ったものを入れるビニール袋の配布が違法になったりしました。
そして数日前からニュージーランドのCountdownというスーパーマーケットは実験的に野菜や果物に限り、ビニールの袋を使った包装を止めると発表しました。
今回はそんな試みを紹介していきます。
実験的に野菜や果物をプラスチック袋に入れず販売すると発表
ニュージーランドには全国展開のスーパーマーケットがいくつかあります。その中でも最大規模を誇るのがCountdown(カウントダウン)というスーパーマーケットです。
Countdownは自前の容器に魚や肉、惣菜などを入れてくれるサービスを始めたり、大きな音に過敏に反応してしまう感覚過敏の人たちのために「BGMなどの音量を小さくした時間帯」を設けるなど、他の大手スーパーマーケットよりも実験的にさまざまな取り組みを行っています。
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そして今回Countdownはさらなる新しい取り組みとして、オークランドの一部の店舗で野菜や果物をプラスチック袋に入れずに販売するという取り組みを2月から始めます。
ちなみに実験店舗に選ばれたのはオークランドの北部にあるOrewaという地域にある店舗と、Ponsonby、そしてManukauにある店舗です。
それらの店舗からは野菜や果物を入れるためのビニール袋が姿を消し、その代わり紙袋が用意されるとか。ちなみに袋にすでに入ったレタス(袋に入っていないものも販売されている)や、一部のパーブは今まで通りプラスチックの袋に入れたまま販売されます。
この試みはまず10週間行われ、その中で得た情報をもとに衛生面や、プラスチック袋を使わないことでフードロスが増えないか?などの検証を行っていくとのこと。
もともと袋に入ってない野菜や果物が多い
このニュースを読んですぐは「またCountdownが面白ことを始めたな」と思いました。ところがこのニュースを読んだあとで、Countdownに行ってみると意外なことに気が付きました。
日本のスーパーマーケットでは、多くの野菜や果物が、プラスチック製の袋やラップ、プラスチックトレイを使って包装された状態で販売されていますね。
先日、一時帰国で日本に帰ったとき、スーパーマーケットで「これ1つだけ買いたい」と思った野菜や果物があっても、「5個入り」「10個入り」という形で販売されていたので買うことができませんでした。
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ところがニュージーランドのスーパーマーケットでは、カット野菜や袋に入れないと鮮度を保てないもの、消費者がアレコレ触ると傷みやすいもの、または包装しないと衛生面で問題があるもの以外は、包装せず欲しい数だけ取る方式で販売されていることが多いです。
例えば半分に切ったキャベツやスイカ、モヤシ、ブルーベリー、イチゴなどの果物はこれらの例に当てはまると思います。
袋に入っているものもあります。例えばジャガイモやニンジンは「1本から買えるもの」と「まとめ買いできるもの」があります。
つまり「プラスチックの袋を廃止を実験的に行う」といっても、実は大きな挑戦ではないのかもしれません。それよりも「まとめ買い」用に販売している野菜が売れなくなるだけかもしれません。
今後この試みが成功を収めて全国展開されるのか、それとも限定された店舗のみで行われるのかなど、今後また続報をお届けします。
情報元:Stuff.co.nz