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ニュージーランドの国会で起こった出来事が、ニュージーランドだけでなく世界中で話題になっています。
そのニュースというのは、ニュージーランドの議会で男性議員が生後2ヶ月にも満たない子供を連れて登院、しかも途中、議長が授乳を手伝いをしたそうです。
男性議員が子連れで議会に登院。議長も授乳のお手伝い
ニュージーランドといえば、首相ジャシンダ・アーダーンが任期中に妊娠を発表、そして出産3ヶ月後には娘を連れて国連に出席、演説したことが話題となりました。
ちなみに現職の首相が出産したのは、歴史上2人目とされています。
今回、世間を騒がせているのはニュージーランドの男性与党議員Tamati Coffey(タマティ・コーフィー)と、その議会の議長を務めたTrevor Mallard(トレバー・マラード)です。
議員のTamatiはその日、産休明け初めての登院、しかも子連れです。
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途中、審議中に議長のTrevorがTamati議員の代わりに赤ちゃんをあやしたり、さらにミルクをあげながら議会を進行させました。
議長のTrevor MallardはTwitterで自身の写真とともにこんなことを呟いています。
通常、議長席は進行を務める者(議長)だけが座ることができますが、今日はVIPも一緒にその席に座りました。新しい家族におめでとう、Tamati CoffeyとTim
また別の議員もTamatiが議会中に子供をあやしているところをTwitterに投稿しています。
Tamati議員はメディアのインタビューに対して
議会の同僚にしっかりサポートされていることを感じます。
赤ちゃんは国会の緊張した雰囲気を和らげてくれます。子どもたちが周りにいることで、なぜ僕たちはここ(国会)にいるのか思い出させてくれる。
Tamati議員。実はニュージーランドでは有名人
この子供の親であり議員のTamati Coffeyは以前から自信がLGBTであることを公表していて、数年前まで朝のニュース番組で天気予報などを報じていました。
Tamatiが朝のニュース番組Breakfastに出演していたのは2007年から2012年なので、その頃ニュージーランドにいた方ならテレビで見たことがある人も多いのではないでしょうか。
その後、パートナーのTim Smithと結婚、そして2019年7月に代理母をたてて子供(息子)をもうけたことが話題になりました。
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真ん中がTamati、そして右がTim。左が代理母であり、Timの友人です。ちなみに子どもの名前はTūtānekai Smith-Coffeyと言います。読みは「トゥーターネカイ」です。
今回の件は「初」ではありません。
今回のように議会に子供を連れてきた議員は世界で初めてというわけではありません。
2017年にWillow-Jean Primeも娘を連れて国会に登院し、しかも授乳(哺乳瓶ではなく母乳で)したことは当時のニュースで話題になりました。
また1980年代に議院の近くに授乳室、そして1990年代には保育施設が作られるなど、以前から子供を連れて登院できる体制が整っていました。
とはいえ、こういう体制が国として整っているというのは、非常に喜ばしいことですね。
また議長や周りの人が「子供なんて連れてきて」と眉間にしわを寄せず、子供を抱えながら議会が進んでいくという人々の寛容さは素晴らしいですね。
情報元:Newshub| New Zealand Herald|Stuff.co.nz