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皆さんもご存じの通り「プラスチックごみ」の処理は世界的に大きな問題となっています。
一説によると年間に排出されるプラスチックごみの量は3億トンとも言われているそうです。その膨大な量のプラスチックごみを大量にリサイクルできるかもしれない試みをニュージーランドのニュープリマスで始めました。
その試みは道路の舗装をアスファルトから、プラスチックとアスファルトを混合したものに変えていくというものです。
プラスチックごみを再利用した道路の舗装。あまり聞いたことありませんね。いったいどういうことなのでしょうか。
プラスチックごみを再利用し道路の舗装に使うプロジェクト

ニュージーランドの新聞社stuff.co.nzによると、ニュープリマス市役所(New Plymouth District Council)は、プラスチックごみの再利用プロジェクトの一環としてアスファルトの代わりに「プラスチックとアスファルトを混ぜたもの」を使うことにしました。
再舗装が行われたのは市内、Pukekura Parkの近くにあるLiardet Streetの一部です。面積にして約1,500平方メートルが実験台となりました。
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驚くことにこの1,500平方メートルで使われたプラスチックの量は500キロ分にも及びます。これは1キロ入るヨーグルト容器で83,300個分に当たります。相当な量ですよね。
取り敢えず実験として「アスファルトとプラスチックの割合は1:1で、この実験で強度を見ながらプラスチックとアスファルトの割合を変えていくとのこと。
実験は今後6ヶ月に渡って行われ、劣化の状況を見ながら次のステップへ移ります。
ちなみに気になるコストですが、一般的なアスファルトの道路と費用は変わらないそうです。
またプラスチックごみを海外などに輸送するコストや手間も削減できるのは大きな魅力です。さらにプラスチックごみとして国外などに輸送されたプラスチックはその後どうなるかわかりません。海に捨てられたり、埋め立てに使われるなどしてリサイクルされない可能性があります。
ところが国内で道路になることがわかっているというのも、明瞭でわかりやすいです。
純粋なプラスチックの道も将来的には可能?
今回、ニュープリマスで導入される道は「アスファルトとリサイクル・プラスチックの混合」が使われます。
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ところが世の中にはプラスチックだけで作る道もあります。
オランダのメーカーが開発したPlasticRoadは、従来のアスファルト舗装と比べて3倍の耐久性があり、耐候性や使用可能な温度も優れているそうです。
驚くことにこのPlasticRoadは、中が空洞でその中に電線やガス・水道などインフラを通すことも可能とか。
リサイクルが世界的に進むきっかけになることに期待
このニュースを見たとき、すごく衝撃的でした。
もしリサイクルしたプラスチックが、大きなデメリットなく道路の舗装に使えるなら、大量のプラスチックごみをリサイクルに回すことができます。
ニュープリマスだけでなく、ニュージーランド国内、さらには世界中の道路がリサイクルされたプラスチックで行われるようになればいいなと願うばかりです。
情報元:Stuff.co.nz | Engadget | greenz.jp